cyan(菊川)

閉店作業を手伝い(と言っても、シャッターを降ろすのを手伝った位だが)着替え終わるのを待った後、鈴原がよく行くという店に案内してもらう事になった。
すっかり暗くなった道を歩き、着いたのは鍋料理を扱う店だった。

??『いらっしゃーい!お、今日は一人じゃないんだね~?』
鈴原『むー・・・メグミ、デリカシーの無い人嫌いデス』

恰幅の良い中年男性と慣れた感じでやり取りをしている。
何組かの客が鍋を突いており、店員が皿を運んでいた。

鈴原『いつものでお願いするデス』
店長『あいよっ。生2つ、先に用意する?』
鈴原『お願いするデス』

結局あの後、『決めたデス、今日はもう閉店するデス。ご飯食べに行くデス』
・・・という事になった。

店長『ほら、座って座って』
菊川『はい・・・』

鈴原にとってはあまり思い出したくない事だったに違いない。
せめて愚痴位は聞いてあげようと思う。
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