cyan(菊川)

菊川『ぐ・・・!』

手首に強烈な痛みを感じ、よろめいてしまう。
片膝を付き、テーブルに寄り掛かるような態勢になる。
店員が慌てた様子で駆け寄ってきたので、水を持って来るように頼んでごまかした。

菊川『ぅぉ・・・』

何とか席に座り、携帯電話を確認する。
10分程経過した辺りで、予想した通りの人物からメールが来ていた。
いつもは顔文字や絵文字が満載なのだが、今回は

《屋上、こども広場》

とだけ、表示されていた。
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