なつき『・・・みわちゃん？』
リナ『・・・とても庇えるような状況じゃないわよ？』
みわ『ヤダ。そんなに見つめないで？』
菊川『・・・』

ソファーに寝かせた《それ》を見てみる。
憔悴しきっている顔中にキスマークが付けられており、惨たらしい事この上ない。
時折ピクピク動いているので命に別状はなさそうだ。

ユリ『・・・』
舞佳『この人って確か・・・』
なつき『ああ、間違いないな・・・』

伊勢崎怜(いせざきりょう)。
この近くに本拠地を持ち、今日(正確には昨日)の対戦相手でもあったキャットハンズの４番だ。
数時間前にヒーローインタビューを受けていた姿は見る影も無い。

菊川『・・・』
なつき『・・・』
リナ『・・・』
舞佳『・・・』
ユリ『・・・』

(ダウンしている湯野上以外)全員の視線が、おそらく犯人であろうオカマ店長に集中する。
とりあえず口を開こうと思った、その時だった。

みわ『・・・か、買い出し行ってくるわっ！ユリちゃん、後お願いねっ！！』
ユリ『え・・・？』
リナ『あ・・・ちょ、ちょっと！』
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