財閥の娘(栗橋)

菊川『なるほどね・・・』
栗橋『はい・・・』

ただ、何かがおかしい。
そう考えているからこそ、みずき先輩もオレ達に相談し、菊川さんも自分の時間を削っている訳なのだろう。

その原因が何なのかは分からない。
女子リーグの時に何かあったのかもしれないし、全く違う理由なのかもしれない。
例えば・・・目の前で薄くなったアイスティーをかき混ぜている人と過去に何かあった、とか。

菊川『アレは・・・ダメだな』
栗橋『・・・』

携帯電話を見ながら、何やら呟いている。
ちなみに西条さん達は、既にリーグに復帰していた。
結局、萱島さんとはあまり話せなかったらしい。
練習を再開したものの、どうしても制球が安定しないので一度基礎から作り直す事になったとみずき先輩から聞いた。
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