財閥の娘(栗橋)

菊川『一応今は対戦相手でもある訳だから、あまり大っぴらには言えないけど・・・』
栗橋『心配ですね・・・』

当然、その日のうちに2軍落ちを通告された。

菊川『人間関係とかは・・・』
栗橋『特には・・・問題無いと思います』

聞く所によると、菊川さんは萱島さんと前からの知り合いらしい。
ただ、どういった知り合いなのかは彼女の過去に言及する事になる・・・と言葉を濁された。
オレ自身もあまり聞かれたくない事があるので、何となくではあるが理解できた。

菊川『女子リーグの選手が練習に参加してたらしいけど、何かあったって聞かない?』
栗橋『いえ・・・オレもあまり話してなくて』


実際の所・・・西条さんとは初対面どころか幼なじみだったりするのだが、勘ぐられたくない為に嘘をついてしまった。
ついでに言うと、他の娘達ともそれなりには会話していたと思う。

菊川『そうか・・・』
栗橋『・・・』

例の試合以降、彼女達もどことなく気まずそうに見えた。
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