財閥の娘(栗橋)

みずき『さすがに・・・仕方ないわね』
栗橋『はい・・・』
矢部『やんす・・・』

初回降板。
先発投手において、これが何を意味するのは言うまでもない。
先発完投が少なくなった最近のプロ野球においても、余程調子が悪くない限りは5回か6回までは投げる。
少し前に先発転向した萱島さんも、前回の登板では(負け投手にこそなったものの)5回までは投げていた。

みずき『しばらくはそっとしておきましょう』
栗橋『そうですね・・・』
矢部『やんす・・・』

しかし、今日の試合ではワンアウトを取っただけで降板。
こうなると、大変なのはその後だ。
緊急登板したピッチャーが4回まで投げ、それからは継投に次ぐ継投。
最終回では(負け試合にも関わらず)みずき先輩まで登板する事となってしまった。
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