財閥の娘(栗橋)

??『あ、お疲れ様です!』
栗橋『お疲れ。練習どうだった?』

天草未久さん。
活発な印象で、田崎さんや本西さんとは好対照だ。

天草『はい!やっぱりキャットハンズの皆さんは凄いです。凄過ぎです。私も精進しますので、これからしばらくの間よろしくお願いします!』
栗橋『そ、そう・・・』

今回来たメンバーの中で、守備に関してはトップクラスだった。
それだけなら、NPBでも通用するだろう。
もちろんオレよりも上手いのは、言うまでもない。

??『栗橋さん、お疲れ様です』
栗橋『お疲れ、山科さん。えっと・・・どうだった?』

そして先ほどの天草未久さんとは違う意味で注目を集めていたのが、サウスポーのピッチャー山科翡翠さん。
一球投げる毎に歓声が上がっていた。

翡翠『そうですね・・・実は私、わりと本気でNPB入り狙っていますのでどんな形でも注目されるのは有難いです』
栗橋『そう・・・お手柔らかにね』

つい、本音が出てしまった。
実際、左という事もあり打ち辛そうではある。

翡翠『まあ・・・実を言うと、少しやり辛かったです』
栗橋『えっと・・・』
翡翠『小声で話してるのとか、結構聞こえてきちゃうので・・・あ、そういえばみずきさんが探していましたよ』
栗橋『みずき先輩?』
翡翠『はい。矢部さんも一緒です』
栗橋『分かった。行ってみるよ』
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