財閥の娘(栗橋)

矢部『オイラの記憶にもないでやんす』
西条『チームに女の子いなかった?』
栗橋『いや・・・』
矢部『オイラなんかリトルの頃からサッパリでやんす。女の子っぽい男の子がいて、いつもからかわれていたでやんす』
栗橋『チームメイト?』
矢部『後輩でやんす。名前はユウ君というでやんす』

矢部君はリトル時代《かっとびレッズ》というチームに所属していたらしい。
プロ入りした選手も何人か出していると聞いた事がある。

西条『うわ・・・それ両方に技掛けてやりたい』
栗橋『ど、どうして?』
西条『シャキッとしろ!って意味で』
矢部『違う所がシャキッとしそうでやんす』
栗橋『こらこら・・・』
西条『うーん・・・でも仕方ない事なのかなぁ・・・』

腕組みをして真剣に考えている。

栗橋『何が?』
西条『いや前にね、プロレスの試合で男女のタッグマッチがあったんだけど・・・男の方、途中から明らかに(以下略)』
栗橋『そ、そう・・・』
矢部『羨ましいでやんす』
西条『DVDで見ただけなんだけど、最初はわりとガチでやってたのよ』
栗橋『うん』
西条『でも中盤辺りから(以下略)』
栗橋『・・・』
矢部『オイラも今度買うでやんす』
西条『私は別の日に会場で買ったけど、大きい本屋だったら売ってるって。後は団体の通販とか・・・』
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