出会いと再会(なつき)

ユリ『大丈夫ですよ。終わった後は、私がたっぷり慰めてあげます』

・・・全然大丈夫じゃない。
私の監督生活が終わってしまう。

なつき『っていうか、アンタこの前言ってなかったっけ?その・・・できたって』
ユリ『そうなんですよ~。毎日会える訳じゃないんですけど、今とっても幸せなんです~・・・』

ユリは顔を赤らめ、幸せのオーラを全身から出している。
恋する女の子、って表現がぴったり合致する。
・・・相手が女でなければ。

みわ『あらあら、青春ね。あやかりたいわ~』
ユリ『大丈夫ですって。店長も、すぐに良い人が見つかりますよ』
みわ『そうね。みわ、頑張っちゃう!みわ、ファイト・・・』
変態二人『『オー!!』』
なつき『・・・』

少し前に遡る。
部活中、妙にユリが上機嫌、というより夢心地だった。
今のようにオカマ店長と私とで話してる時はこんなだが、部活中に他の部員からでも分かる程に感情を出していたのは初めてだった。

気になったので二人きりになったのを見計らい、聞いてみた。
あまり詳しく語りたくはないが、どうやらパートナー・・・というか相方が見つかったらしい。
・・・もっとも、相手はどう思っているかは知らないが。

もしや足達がと思ったが、どうやらこの学校の生徒ではないらしい。
(色々な意味で)一安心だ。
頼んでもいないのに、一緒に写った画像まで見せてきた。
ツインテールの女の子で、ユリよりも少し年下に見える。

ユリ『照れる仕草とか、とっても可愛いんですよ~・・・』
なつき『・・・』

彼女もユリ同様に野球をやっているらしい。
他の高校の生徒なのだろうか。
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