フォーム改造(ヒスイ)

遥『何も無ければそれで良いわ。少し話して、これ置いて帰るだけ』

手提げの紙袋の中には新幹線に乗る前に買ったお菓子が入っている。
女子リーグがある地域では定番のお土産だ。

翡翠『繋がりませんか?』
遥『ダメね。2人もそうだし、ミチコも』

イ●ーヨーカドーの看板を背に、練習場へ向かう。
2人とも小走りだった。

翡翠『そうだ、遥さん』
遥『なあに?』
翡翠『例のオカマの店、連れてって下さいよ』
遥『そうね、なつきとどっちがデカいか比べてみたいし』

信号が青になると同時に走り出す。
お互いに走りながら、どうでも良い話の応酬が続く。

翡翠『その人って、いつもいるんですか?』
遥『週に何回かは行ってるみたい。とりあえずは横に並んでもらおうかしら』
翡翠『遠慮しておきます!』
遥『無礼講だから大丈夫!』

こうでもしなければ、不安で押し潰されてしまいそうだから。
何かあるのは、間違いない。
だって・・・
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