フォーム改造(ヒスイ)

散らかったビールの缶やお菓子の袋を拾い集めながら、店内を見てみる。
全員という訳ではなく、イルや雪さんを始めとした何人かの姿が見えない。

森川『くかー・・・』
新島『すぴー・・・』
紀三井寺『うーん・・・』
翡翠『・・・』

そもそもここは、本格的なハンバーガーが食べられるという触れ込みの店だ。
だが、外国人の店長は親戚の急病か何かで帰国中との事。

西条『これで・・・トドメぇ・・・』
城咲『拓哉ァ・・・早過ぎィ・・・』
都城『・・・』

そして、店員のはずの二人は見ての通りの状態だ。
店の人間は誰かいないのだろうか。

『ヒスイサーン、ナントカシテクダサイヨー!』

一人いた。
褐色の肌の青年。
チャーリー君という、この店で働いているアルバイトの一人だ。

翡翠『どうにもなりませんって。ね、遥さん』

ちょうどトイレから出てきた遥さんに声を掛ける。

遥『そうねぇ・・・まあでも、今日はチャーリー君一人で頑張っているから、そこら辺でダウンしてるの一人食っちゃって良いわよ』
天草『ちょ・・・遥さん?』

この人も、実は結構飲んでいるようだった。

『デモボク、クニニカノジョイルカラ・・・』
遥『あら、スミに置けないわね』
翡翠『・・・』
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