？？『大丈夫、ヒスイ？』

すぐ背後から声が聞こえた。

ヒスイ『うん・・・アサギは？』

そう返してから気が付く。
彼女はアサギ。
そして私はヒスイ。

アサギ『問題無いよ・・・けど』
ヒスイ『多すぎるわね・・・』

ざっと10人はいる。
しかも、私達を囲むような形で。

アサギ『コイツらは囮って事？』
ヒスイ『みたいね・・・』

私とアサギの前に、それぞれ一人ずつ倒れている。
1対1ならともかく、同時に来られては勝ち目が無い。

ヒスイ『・・・どうすんの？』
アサギ『・・・』

視線だけを動かし、気配を伺う。
応援を呼んでいる余裕は無い。
私達だけで何とかするしかないようだ。
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