女教師と怪しい店(栗橋)

??『アンタ、未だにあの変なロボット集めてんの?』
矢部『変じゃないでやんす!あれは男のロマンでやんす!!』
萱島『・・・』

矢部君に絡んでいるこの女性は藤乃(ふじの)なつきさん。
キャットハンズに所属していた元プロ野球選手で、現在は恋恋高校で野球部の監督をしているらしい。

なつき『何がロマンなんだか・・・。幾つか見せられたけど、どれも同じじゃないの?』
矢部『ナンセンスでやんす!今日こそガンダーロボシリーズの素晴らしさを分かってもらうでやんす!!』
栗橋『・・・』

藤乃さんに合わせてヒートアップしている矢部君だが、視線は顔ではなく胸の方を見ていた。
確かに、スーツを着ていても分かる位に大きい。

なつき『一生分かりませんよ~だ!ほら、飲め!!』
矢部『や、やんす~?』
??『どうぞ』
栗橋『あ、すみません』

お水のお代わりを入れてくれた彼女は、三国由利(みくにゆり)さん。
恋恋高校に通う女子高生で、野球部に所属しキャプテンを務めているらしい。

みわ『ユリちゃん、おねがーい!』
ユリ『あ、はーい!』

カウンターにいるオカマ店長に呼ばれ、戻っていく。
前はエプロンだが、後ろは普通にセーラー服だった。
大丈夫なのだろうか。

萱島『大丈夫なんでしょうか?』
栗橋『うーん・・・』
なつき『遠慮なんかするなって、ほら!』
矢部『やん・・・す・・・』

萱島さんも同じ疑問を感じていたらしい。
コスプレ・・・ではなく、実際に学校からそのまま来ているのだろう。
その一方では、矢部君が藤乃さんに頭を抱えられ強引に酒を流し込まれていた。

ユリ『お待たせしましたー・・・って、今日は特に凄いですね』
萱島『あの・・・いつもこんな感じなんですか?』
矢部『泥酔胸女ナツキンダーでやんすー!』
なつき『何が胸女じゃ!喰らえ、酒飲まし!!』

すっかり悲惨な事になっていた。
明らかに胸が当たっているが、全く気にしている様子は無い。
と思ったら矢部君の方は・・・まあ、見なかった事にしておこう。

ユリ『ちょっと・・・今日、色々ありまして』
栗橋『そうなんだ・・・』
なつき『飲めぇーーー!』
矢部『やんすぅぅぅーーー・・・!』
萱島『・・・』
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