女教師と怪しい店(栗橋)

萱島『美味しいです!』

さっきまでの戸惑いの表情とはうって変わって、感嘆の表情を浮かべている。
心の底から美味しいと感じているようだった。

栗橋『すみません、もう一杯』

ジョッキを差し出す。
やや味付けが薄いような感じがしたが、それが逆にビールの旨さを引き立てているように感じる。
店の内外装とは反対に、皿の盛り付けは非常に丁寧だった。
女性向けを意識しているのかもしれない。

萱島『あ、私も』
みわ『はいはーい★』

何より、萱島さんが喜んでくれただけも今日ここに来た意味はあったと思う。
そして悲劇は、その後に起こった。
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