雨に打たれて(マミ)

鬼頭『なんや・・・そういう事やったんか』
マミ『えっと・・・』

(記憶喪失の一件を)あっさりと信じた事に、逆に驚いた。
ナッチですら、3日間くらいは半信半疑だったのに。

鬼頭『他にも・・・おるからな』
マミ『え!?それって・・・』
鬼頭『名前は勘弁してくれ。おそらく、本人は知られてないと思っとるはずや』
マミ『そうですか・・・』

これ以上聞く訳にはいかない。
むしろ、気になるのは・・・

鬼頭『その構え、やっぱ間違いないわ』
マミ『あ・・・!』

知らず知らずのうちに、腰を落として構えてしまったらしい。
慌てて解く。

鬼頭『身体に染みついとるんやろうな・・・』
マミ『ごめんなさい・・・』
鬼頭『謝らんでええ。それより、他の連中はどうしとる?』
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