雨に打たれて(マミ)

マミ『話って、何ですか?』

それからしばらく後。
私とナッチが練習に参加して3日目の事だった。

??『・・・』
マミ『鬼頭(きとう)さん?』

チームの正捕手、鬼頭さんに呼び出されていた。
ナッチとではなく、私一人。

鬼頭『まあ・・・あれや。色々あったが、これからは同じ釜の飯を食っていくモン同士・・・お互い水に流そうっちゅー事』
マミ『え?それって・・・』

何の事だか全く分からなかった。
この3日間、特にチーム内で揉めたような記憶は無い。
切れ目の入った帽子を目深に被り、神妙な顔を浮かべている鬼頭さんとも今日初めて(挨拶以外の)会話をした位だ。
送球のクセを指摘されて言われた通りに実践してみた結果、自分でも驚く程にブレが無くなった。
そしてその事に対して御礼を述べた、というだけのやり取りだ。

鬼頭『今日話しとって間違いないと確信したわ』
マミ『すみません・・・その・・・』
鬼頭『オマエな~・・・この期に及んで、まだシラを切り通すつもりか?』
マミ『そうじゃないんです!私・・・』
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