姉妹(???)
サオリ『この前はどうだった?』
雫『この前?』
私と雫は喫茶店にいた。
偶然だろうか、先程の店と同じ系列だった。
眼鏡男とではなく雫といるおかげか、同じはずのコーヒーでも美味しく感じられた。
サオリ『うん・・・ユリ、何か言ってた?』
雫『ユリ?えっと・・・身体のケアの事とか、バッティングフォームについて色々教えてもらった』
少し前から、雫にお願いしている事がある。
それは私の姉、ユリの事だ。
サオリ『そう・・・何かされなかった?』
雫『何か・・・って?』
サオリ『ううん、何でもない』
どうも彼女は私の知らない《何か》を知っているらしい。
そこで、(顔を知られていないはずの)雫に接触させてみる事にした。
新聞に小さな記事が出た事があるので、それを利用し《野球について色々教えて下さい》と持ちかけてみたら、すんなり上手くいったらしい。
雫『後は・・・穴場みたいな店を教えてもらった』
サオリ『・・・何ていう店?』
雫『えっと・・・』
《例の店》ではないようだ。
ひとまず安心した。
(性癖の事もあり)正直迷ったが、今のところ何かされた様子は見られない。
サオリ『どうだった?』
雫『うん、凄く美味しかった。この前も一緒にそこ行ったよ』
そればかりか、以前よりも生き生きしてきたようにすら見える。
とはいえ、あのユリだ。
少しでも雫に変な兆候が見られたら、考え直さないといけない。
サオリ『そう・・・今度連れてって』
雫『うん』
ユリに接触させているのには、実はもう一つ理由があった。
私自身、そっちの方が気になっている。
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雫『この前?』
私と雫は喫茶店にいた。
偶然だろうか、先程の店と同じ系列だった。
眼鏡男とではなく雫といるおかげか、同じはずのコーヒーでも美味しく感じられた。
サオリ『うん・・・ユリ、何か言ってた?』
雫『ユリ?えっと・・・身体のケアの事とか、バッティングフォームについて色々教えてもらった』
少し前から、雫にお願いしている事がある。
それは私の姉、ユリの事だ。
サオリ『そう・・・何かされなかった?』
雫『何か・・・って?』
サオリ『ううん、何でもない』
どうも彼女は私の知らない《何か》を知っているらしい。
そこで、(顔を知られていないはずの)雫に接触させてみる事にした。
新聞に小さな記事が出た事があるので、それを利用し《野球について色々教えて下さい》と持ちかけてみたら、すんなり上手くいったらしい。
雫『後は・・・穴場みたいな店を教えてもらった』
サオリ『・・・何ていう店?』
雫『えっと・・・』
《例の店》ではないようだ。
ひとまず安心した。
(性癖の事もあり)正直迷ったが、今のところ何かされた様子は見られない。
サオリ『どうだった?』
雫『うん、凄く美味しかった。この前も一緒にそこ行ったよ』
そればかりか、以前よりも生き生きしてきたようにすら見える。
とはいえ、あのユリだ。
少しでも雫に変な兆候が見られたら、考え直さないといけない。
サオリ『そう・・・今度連れてって』
雫『うん』
ユリに接触させているのには、実はもう一つ理由があった。
私自身、そっちの方が気になっている。
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