姉妹(???)

亀田『ちょっと見えていたでやんすよ』
サオリ『・・・』

できるだけ透けないような色を選んだのに、全く意味を成さなかった。

亀田『今すぐ、トイレ行きたい位でやんす』
サオリ『・・・』

これ、後ろから殴っても良いよね?
私、何も間違ってないよね・・・雫?
そう思い、ガラスの灰皿に手が出そうになったその時だった。

サオリ『・・・!』

窓の外に雫がいた。
ツインテールを揺らしながら、誰かを探している。

サオリ『あの・・・亀田さん』
亀田『どうしたでやんす?』

私は立ち上がり、伝票を手にした。

サオリ『すみません、ちょっと急用を思い出して・・・』
亀田『そうでやんすか、それは仕方がないでやんす』
サオリ『本当にすみません・・・』
亀田『構わないでやんす』
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