姉妹(???)
??『寒っ・・・』
風に吹かれ、胸元を開けたままなのに気付く。
南の方とはいえ、2月の夜は寒い。
??『これで、よしっ・・・と』
??『・・・サオリ』
隣を歩いている、ツインテールの女の子が話しかけてくる。
彼女は、白井雫(しらいしずく)。
とある事情で中学校からやり直す事になった私にできた、最初の友人だ。
サオリ『なに、雫?』
雫『サオリみたいなの、何て言うか知ってる?』
そして私は、三国沙織(みくにさおり)。
雫より一回り年上なのだが、学年は一緒だ。
サオリ『私みたいなの?うーん、分かんない』
雫『痴女』
サオリ『ち・・・じょ?』
雫『うん。痴漢の女バージョン』
表情も変えずにそう言った。
よく分からないが、まともな例えでないのは確かだ。
サオリ『な、何よそれ・・・むしろ、される方でしょ?』
雫『この寒い中、谷間を見せつけしかも押し付ける』
サオリ『・・・し、仕方ないでしょ?』
雫の声が、心なしか妬みを帯びているように聞こえる。
実はちょっとだけ、恥ずかしかった。
雫『・・・破廉恥』
サオリ『ほっといて。ほら、着いたよ』
滞在先のホテルに着いた。
自動ドアを通り、ロビーへ。
2 / 9
風に吹かれ、胸元を開けたままなのに気付く。
南の方とはいえ、2月の夜は寒い。
??『これで、よしっ・・・と』
??『・・・サオリ』
隣を歩いている、ツインテールの女の子が話しかけてくる。
彼女は、白井雫(しらいしずく)。
とある事情で中学校からやり直す事になった私にできた、最初の友人だ。
サオリ『なに、雫?』
雫『サオリみたいなの、何て言うか知ってる?』
そして私は、三国沙織(みくにさおり)。
雫より一回り年上なのだが、学年は一緒だ。
サオリ『私みたいなの?うーん、分かんない』
雫『痴女』
サオリ『ち・・・じょ?』
雫『うん。痴漢の女バージョン』
表情も変えずにそう言った。
よく分からないが、まともな例えでないのは確かだ。
サオリ『な、何よそれ・・・むしろ、される方でしょ?』
雫『この寒い中、谷間を見せつけしかも押し付ける』
サオリ『・・・し、仕方ないでしょ?』
雫の声が、心なしか妬みを帯びているように聞こえる。
実はちょっとだけ、恥ずかしかった。
雫『・・・破廉恥』
サオリ『ほっといて。ほら、着いたよ』
滞在先のホテルに着いた。
自動ドアを通り、ロビーへ。
2 / 9