「刑部さぁん買い出しへ出たら金吾と出会ったので分からせておきましたよ」

『あいすまぬ、面倒を掛けた』

「いいえ。神子さんとの大事なお時間に水を差されてあんまりでしょうから」



説教を受けた後に夕餉を挟み湯浴みも終えてから就寝前に旧友の大谷へ報告の電話をかけた。



「少しは成長の兆しが見えたのでしばらくはマシかと思います」

『左様か』

「また何かあったら連絡下さい、この前みたいな愚痴でもいいんで。びっくりしますけど」

『ぬし頼みとなると三成やら神子に御目玉を食らいそうだが』

「大丈夫ですよそんな時は私が説得しますから。何でも全部、一人で背追い込まないで下さいね刑部さん」

『ぬしもな』

「あっそうだ、今度三成と一緒にお邪魔させて頂いてもいいですか。神子さんのご飯が食べたいです」

『構わぬ。好きな時にきやれ』



伝えたい事を伝えて前々から希望していた願望も明かせば大谷は好意的に返してくれ和気藹々とした雰囲気で通話は終了した。



「晴雅。秀吉様がお呼びだ」

「まさかのお眠り前にお説教ですか。まあ仕方ないよね」



電話を切ると同時で三成が自室の扉を開くなりそう告げてくるので予想出来ていた晴雅は立ち上がって彼の元へ。



「刑部か？」

「うん。金吾の事を報告してた」

「何を伝える必要がある」

「う〜ん…まっ、少しは屋敷へ突撃してくるのを控える位はお知らせしたかったから」



会話を交えながら「三成と一緒に神子さんのご飯が食べたいから今度お邪魔するってお願いもしちゃった」と悪戯っ子の様な笑みを浮かべる晴雅へ「貴様もそつが無い奴だな」と三成は呆れに近い表情をしていた




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