放課後―――｡



｢刑部さんにもちゃんと謝りたい…｣

｢そうか｡ならば私も付いていく｣

｢良いの？全部､私のせいなのに｣

｢お前が全て悪い訳ではない｡早く行くぞ､刑部は己の部屋に居る筈だ｣

｢うん｣



三成だけでなく大谷にも謝りたいと思った晴雅は､三成に相談してみた｡



すると三成が大谷の元まで連れて行こうと､また晴雅の手を引く｡



大谷への罪悪感でまだ覚悟が出来なかったが､三成のお陰でどうにかなりそうだ｡



羨望の眼差しを再び男女の生徒から浴びて､三成と晴雅は北側の校舎へと向かう｡



｢ここだ｣

｢ありがとう三成｡じゃあ行ってくる｣

｢一人で大丈夫か？｣

｢大丈夫｣



大谷専用の部屋に着き､晴雅は入ろうと扉に手をかける｡



三成が心配そうに見つめてくるが､もう迷いのない晴雅は首を振って扉を開いて中に入った｡



｢刑部さーん？居ますかー？｣



本が高く積まれた山を崩さない様に注意し､晴雅は中を進む｡



大谷を呼ぶが､返事がない｡



｢居ないのかなー…いっそ放送で呼び出して､｣

｢見てたんですか!？｣

｢ああ…しかとなァ｣

｢!!?｣



不意に神子の声と大谷の声がして､そちらに目を向けてみれば…



大谷が神子を押し倒している｡



(ちょ､刑部さん…大学で何やって､)

｢………私は大谷さんしか…んむ｣

｢それ以上言うてくれるな｡襲うぞ？｣



押し倒すだけでなく､口付けまでしてさらには襲うとまで宣言…



晴雅は耐えきれずに俊足で部屋を出た｡



｢晴雅!?どうした!｣

｢い…いや､大丈夫｣

｢謝れたか？刑部は何と？｣

｢居なかったよ…だから電話で謝るね｣

｢…？｣



やけにげっそりとしている晴雅を心配し､三成が聞いてくるが脱力､と言わんばかりに崩れ落ちる晴雅｡



｢晴雅!!?｣



それを抱き留める三成が居た



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