再会、そして、

  *

「ひなちゃん!」

 桃崎ひなが公園に足を踏み入れると、聞き慣れた、でも、すごく懐かしい声に名前を呼ばれた。

「あ……春、さん……」

 駆けよってくる弥生春の姿を見とめたとたん、ひなの視界が涙でぼやける。

「久しぶり、ひなちゃん」
「お久し、ぶり……です、春さん……っ」
 我慢できず、ひなの頬を涙がこぼれ落ちていく。
 嗚咽をこらえようとするひなを、春はなにも言わずにそっと抱きしめた。
 その変わらない優しさに、ひなはとうとう抑えきれずに声をあげて泣きだした。
 そんな彼女の頭を、春は愛おしげに優しく撫でる。
「ずっと会いたかったよ、ひなちゃん……ねぇ、今度は、ちゃんと答えをもらえるかな?」
 春の言葉に、ひなはしゃくりあげながらも何度もうなずく。
 その反応に嬉しそうに微笑むと、春は泣きじゃくる愛しい人を腕に閉じこめたまま、その耳元で優しくささやいた。



「――好きだよ、ひなちゃん。ずっときみのことを忘れたことはなかった。どうか……俺の恋人になってください」
「……っ、はい……!」
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