夕焼け色のキミに恋をした

  *

「始さん。見てください。綺麗な夕焼けです」
 そう言って俺のほうを振り返る彼女は、まだ幼かったあの時よりも遥かに大人びた、でも、あの時と変わらない綺麗な笑顔で。
「あぁ、綺麗だな」
 あの時と同じようにそっと手を取る俺に、あの時と同じように笑顔を向けて。
「さぁ、帰ろう、雪」
「はい」
 握り返された手の感触も、あの時と同じ。

 ただひとつ違うのは。

 俺たちが〝兄妹〟じゃなくなったこと。

〝恋人〟になったこと。
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