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第6時間目「ヒーローの厳しさを知れ」

 生徒たちは救助活動を終え、救助した人たちを安全な場所に移動しきった。
走太「ようやく終わったね…。」
薫「みんなの手当ても終わったよぉ!」
髪木「これで終わりか…。長かったな。」
ほとんどの生徒は達成感でいっぱいだった。だが
亜理子「ふーん、こんなもんなのね。」
自称トップヒーローになる女、亜理子は不満でいっぱいだった。彼女はネチネチと、偉そうに言う。
亜理子「雄英なんだから、もっと難しい試験なのかと思ったけど、簡単すぎじゃない!舐められたものね!」
走太「まあまあ鏡沢さん、落ち着いてー」
亜理子「あなたたちみたいな底辺ヒーローはこれで充分なのでしょう?」
なだめる走太を、感情任せに突き飛ばした亜理子。もちろん髪木は亜理子に対して火がついてしまった。
髪木「底辺って!なんだよっ!!」
亜理子「私はこれだけじゃ足りないのよっ!」
亜理子は期待に裏切られて怒っているのだろう。
マリア「そうね、あなたたちを甘く見ていたみたい。」
生徒は一斉に声の元の方を向く。マリアは片手にリモコンを持って生徒たちの方へ歩いてきた。
マリア「どうやら今までの試験はあなたたちにとっては簡単すぎたかしらね。」
今までのという言葉に引っかかる生徒たち。この様子を見ていたマリアは唐突に不敵な笑みを浮かべた。
マリア「これからの試験、楽しませてね?」
マリアが手元に持っていたリモコンのスイッチを押した。すると
     ゴゴゴゴゴゴゴゴ
突然施設が大きく揺れ始めた!いきなりのことで生徒たちも焦り始める。そして轟音と共に全壊したビルのほうからなにか大きなものが姿を現し始めた。
髪木「あれはなんだ!?」
走太「あれは、もしかして…、ロボット!?」
亜理子「やっぱり雄英はこうでなくちゃね!」
走太が推測した通り、ロボットが現れた。TDRを突き破りそうなほど大きく、下に落ちていた瓦礫なんぞも踏み潰してしまうほどの重さと頑丈さをもち、一歩歩くごとに地面は揺れる。もはや自分たちを殺しにくる勢いで生徒たちの方に向かってくる。生徒たちはこんなにも巨大で一眼見ればヤバいやつだと分かるモノといきなり戦わなければならないのかと、雄英、そしてヒーローへの道の厳しさを知らされた。マリアは生徒たちがロボットに気を取られている隙に遠くへ行ってしまった。
マリア(本当の試練はこれからよ…。ヒーローをなめてもらっちゃ困るもの。さあ生徒たち、ヒーローの厳しさを知りなさい!)
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