日向ごっこ
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「兎の発情期ってすごいらしいからねぇ。欲望が抑えられなかったんだよ仕方ない」
「っ女だろーがてめぇ!」
「ナマエ……」
「あはは…」
私の言葉に夾、由希、透ちゃんは顔を赤らめていた。ピュアだ。透ちゃんと由希は可愛いが夾は微妙だった。
そしてそんな透ちゃんが草摩にやってきた。なんかチラリと見えたけど凄く緊張してる様子だった。大丈夫かな。
「……あれが本田透?」
「あ、うん。透ちゃん」
「透ちゃん…ね」
ふん、と鼻を鳴らして窓の外から顔を背ける慊人。体調はよさそうだけど機嫌はよくない。私が来たときはそうでもなかったんだけどどこでスイッチが入ったのかな。まあ慊人は女の子嫌いだからな。特に髪の長い子。……透ちゃん髪長い女の子だわ。終わった。がんばれ。
慊人の女嫌いはお母さんが関係しているらしいけど私は詳しくは知らない。ほとんど見かけないし慊人も絶対に会うなって言うし。だから私の知っているのは、どこぞの馬の骨が当主にすり寄って子供までこさえたと怖い大人達が怖い顔で言ってるのを聞いた程度だ。どこぞの馬の骨なんて言い方したら慊人まで刺さると思うんだけどね。血繋がってるんだから。
そんな女嫌いの慊人が透ちゃんを紫呉にいさんの家に置くのを許可した。その辺の胡散臭さを感じ取ったはとりが忠告するために透ちゃんを呼んだんだけど…どうなるのかなぁ。私は透ちゃんにいてほしいなぁ。由希と夾が楽しそうだし。紫呉にいさんは…どうでもいいや…。なんか私微妙に紫呉にいさんに嫌われてるし…。あの人当時九歳の私に「君は慊人さんのお気に入りだねぇ」と全力で睨んできたからね。笑ってたけどあれは絶対睨んでた。近くにいたはとり、あーや、りっちゃんに抱きついて変身テロを起こすくらい怖かった。大人気ない。何であんなに怒ってたの。
紫呉にいさんとの楽しくない思い出を心の底に沈めることにした。だって本当に怖かった。
「当主、紫呉さんがいらっしゃいました」
なので反射的に靴を持って窓に手をかけたのは仕方ないと思うんです慊人さん。袖を離して慊人さん。余計に不機嫌になっちゃったから言い出しにくいけど。
「あれ?もしかしてナマエいます?」
そしてまだ襖を開いてないのに私がいることを察した紫呉にいさんが怖すぎる…あの人やだ…
全力で首を振っていると首の後ろにするりと手を回されて抱き寄せられた。慊人さんはなにしてるの…逃がして…
私の後ろに行って片腕だけ首下に回す慊人。これテレビでみたことある。人質だ。動くと殺すぞ!ってやつだ。
「…開けますよ」
襖が開き、私と慊人の状態を見た紫呉にいさんは「おやま」と目を丸くして、にっこり笑った。
「相変わらず仲がいいですね」
なぜか覚えてろよと言っているように聞こえた。泣きたい。
「っ女だろーがてめぇ!」
「ナマエ……」
「あはは…」
私の言葉に夾、由希、透ちゃんは顔を赤らめていた。ピュアだ。透ちゃんと由希は可愛いが夾は微妙だった。
そしてそんな透ちゃんが草摩にやってきた。なんかチラリと見えたけど凄く緊張してる様子だった。大丈夫かな。
「……あれが本田透?」
「あ、うん。透ちゃん」
「透ちゃん…ね」
ふん、と鼻を鳴らして窓の外から顔を背ける慊人。体調はよさそうだけど機嫌はよくない。私が来たときはそうでもなかったんだけどどこでスイッチが入ったのかな。まあ慊人は女の子嫌いだからな。特に髪の長い子。……透ちゃん髪長い女の子だわ。終わった。がんばれ。
慊人の女嫌いはお母さんが関係しているらしいけど私は詳しくは知らない。ほとんど見かけないし慊人も絶対に会うなって言うし。だから私の知っているのは、どこぞの馬の骨が当主にすり寄って子供までこさえたと怖い大人達が怖い顔で言ってるのを聞いた程度だ。どこぞの馬の骨なんて言い方したら慊人まで刺さると思うんだけどね。血繋がってるんだから。
そんな女嫌いの慊人が透ちゃんを紫呉にいさんの家に置くのを許可した。その辺の胡散臭さを感じ取ったはとりが忠告するために透ちゃんを呼んだんだけど…どうなるのかなぁ。私は透ちゃんにいてほしいなぁ。由希と夾が楽しそうだし。紫呉にいさんは…どうでもいいや…。なんか私微妙に紫呉にいさんに嫌われてるし…。あの人当時九歳の私に「君は慊人さんのお気に入りだねぇ」と全力で睨んできたからね。笑ってたけどあれは絶対睨んでた。近くにいたはとり、あーや、りっちゃんに抱きついて変身テロを起こすくらい怖かった。大人気ない。何であんなに怒ってたの。
紫呉にいさんとの楽しくない思い出を心の底に沈めることにした。だって本当に怖かった。
「当主、紫呉さんがいらっしゃいました」
なので反射的に靴を持って窓に手をかけたのは仕方ないと思うんです慊人さん。袖を離して慊人さん。余計に不機嫌になっちゃったから言い出しにくいけど。
「あれ?もしかしてナマエいます?」
そしてまだ襖を開いてないのに私がいることを察した紫呉にいさんが怖すぎる…あの人やだ…
全力で首を振っていると首の後ろにするりと手を回されて抱き寄せられた。慊人さんはなにしてるの…逃がして…
私の後ろに行って片腕だけ首下に回す慊人。これテレビでみたことある。人質だ。動くと殺すぞ!ってやつだ。
「…開けますよ」
襖が開き、私と慊人の状態を見た紫呉にいさんは「おやま」と目を丸くして、にっこり笑った。
「相変わらず仲がいいですね」
なぜか覚えてろよと言っているように聞こえた。泣きたい。