少年漫画系
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※原作ではまだ高木刑事と同期な千葉刑事ですが、この話では若返って後輩ポジションです
「えっお見合いされるんですか」
これは大事件だ。
警視庁のマドンナこと佐藤刑事がお見合いするらしい。ああ……強く生きてくれ高木くん。佐藤刑事に片想い中の彼に心の中でエールを送る。二人して減給になったときになんのフォローも思いつかなくて「お、おそろいだね」「嬉しくないですよ!」と怒らせたけど私は高木くんのことを応援しているのだ。千葉くんと共に。千葉くんと比べたら多分何もしていない部類に入るけど。「白鳥さんはキャリア組ですし、お育ちもいいみたいですし、結婚相手だったら喜ばれるでしょうね」と佐藤刑事に言っちゃったけど。「やっぱり恋人はいつも堂々としている方がいいですよねぇ。自信があるというか」と由美さんと三人でご飯してたときに言っちゃったけど。……あれ? もしかして私は白鳥さんを応援していたのかな?
応援するどころか余計なことをいっていた疑惑が立ったが気づかなかったことにして、情報収集に励むことにした。任せて高木くん。
「相手はどんな方なんですか?」
「写真確認しないで適当に選んだから知らないのよね」
ごめん高木くん。無理だった。でも佐藤刑事もくじ引きじゃないんだから……
「い、いいんです? そんなノリで」
「母の機嫌を治す為のものだもの。結婚したいわけじゃないし」
その言葉に心の内でガッツポーズをした。喜べ高木くん。このお見合いはただのポーズなんだって。佐藤刑事結婚しないって。なら一安心だ。だったら高木くんにいちいち言わなくても大丈夫かな。もし伝えたら「ええええ!? ささ佐藤さんが見合い!!?」と仕事どころではなくなりそう。形だけだってと言っても気にしそう。うん、黙っておこう。たまには先輩らしく気を使おう。
「名前、駅前に新しく出来たラーメン屋さん行かない?」
「真夜中のラーメンなんて背徳的ですね。行きます。ごちそうさまです」
「行く前からちゃっかりしてるわね」
全く、といいつつも佐藤刑事……佐藤さんは楽しそうだ。見習い刑事のときに教わった「後輩は遠慮なんてしないの!」という教えを忠実に守っている私です。
***
「えっコンビニ強盗?」
「ああ。ヂドリ捜査中の高木君と千葉君が遭遇したらしい。応援に行ってくれるか」
「承知しました」
目暮警部の命令で高木くん達の応援に行くことになった。ヂドリ中に遭遇なんて刑事の鏡だねぇ。その場で捕まえてくれたらよかったのねぇと少しの恨み言をいいながら、電話を千葉くんに繋げる。
「あっもしもし千葉くん? 私も捜査に加わることになったけど、」
『ええっ!? 佐藤さんが見合い!?』
電話口から聞こえた高木くんの声。……知っちゃったのか。このタイミングで。高木くんってタイミングいいよなぁ悪い方に。
「千葉くん大丈夫? 高木くんの魂抜けてない?」
『抜けてますね……』
「叩いて戻そう」
『無茶言わないでください。高木さん、起きて下さい高木さん。先輩が今から来るそうです』
「なんかその言い方ちょっと傷つく」
起きないとお化けくるぞ的なかんじで。
その後、高木くん達の元に向かうとパトカーにいたのは容疑者とされていた男女二名だけ。刑事二人は犯人を追ったらしい。「刑事さん達がいないから私たち帰れなかったんだけど」パトカーに鍵をしなかったために帰ってくるまでその場に残っていてくれたようだ。すみませんでした。
そして佐藤刑事のお見合い相手は白鳥さんだったらしい。適当に選んで白鳥さんって……こわ……
181122
「えっお見合いされるんですか」
これは大事件だ。
警視庁のマドンナこと佐藤刑事がお見合いするらしい。ああ……強く生きてくれ高木くん。佐藤刑事に片想い中の彼に心の中でエールを送る。二人して減給になったときになんのフォローも思いつかなくて「お、おそろいだね」「嬉しくないですよ!」と怒らせたけど私は高木くんのことを応援しているのだ。千葉くんと共に。千葉くんと比べたら多分何もしていない部類に入るけど。「白鳥さんはキャリア組ですし、お育ちもいいみたいですし、結婚相手だったら喜ばれるでしょうね」と佐藤刑事に言っちゃったけど。「やっぱり恋人はいつも堂々としている方がいいですよねぇ。自信があるというか」と由美さんと三人でご飯してたときに言っちゃったけど。……あれ? もしかして私は白鳥さんを応援していたのかな?
応援するどころか余計なことをいっていた疑惑が立ったが気づかなかったことにして、情報収集に励むことにした。任せて高木くん。
「相手はどんな方なんですか?」
「写真確認しないで適当に選んだから知らないのよね」
ごめん高木くん。無理だった。でも佐藤刑事もくじ引きじゃないんだから……
「い、いいんです? そんなノリで」
「母の機嫌を治す為のものだもの。結婚したいわけじゃないし」
その言葉に心の内でガッツポーズをした。喜べ高木くん。このお見合いはただのポーズなんだって。佐藤刑事結婚しないって。なら一安心だ。だったら高木くんにいちいち言わなくても大丈夫かな。もし伝えたら「ええええ!? ささ佐藤さんが見合い!!?」と仕事どころではなくなりそう。形だけだってと言っても気にしそう。うん、黙っておこう。たまには先輩らしく気を使おう。
「名前、駅前に新しく出来たラーメン屋さん行かない?」
「真夜中のラーメンなんて背徳的ですね。行きます。ごちそうさまです」
「行く前からちゃっかりしてるわね」
全く、といいつつも佐藤刑事……佐藤さんは楽しそうだ。見習い刑事のときに教わった「後輩は遠慮なんてしないの!」という教えを忠実に守っている私です。
***
「えっコンビニ強盗?」
「ああ。ヂドリ捜査中の高木君と千葉君が遭遇したらしい。応援に行ってくれるか」
「承知しました」
目暮警部の命令で高木くん達の応援に行くことになった。ヂドリ中に遭遇なんて刑事の鏡だねぇ。その場で捕まえてくれたらよかったのねぇと少しの恨み言をいいながら、電話を千葉くんに繋げる。
「あっもしもし千葉くん? 私も捜査に加わることになったけど、」
『ええっ!? 佐藤さんが見合い!?』
電話口から聞こえた高木くんの声。……知っちゃったのか。このタイミングで。高木くんってタイミングいいよなぁ悪い方に。
「千葉くん大丈夫? 高木くんの魂抜けてない?」
『抜けてますね……』
「叩いて戻そう」
『無茶言わないでください。高木さん、起きて下さい高木さん。先輩が今から来るそうです』
「なんかその言い方ちょっと傷つく」
起きないとお化けくるぞ的なかんじで。
その後、高木くん達の元に向かうとパトカーにいたのは容疑者とされていた男女二名だけ。刑事二人は犯人を追ったらしい。「刑事さん達がいないから私たち帰れなかったんだけど」パトカーに鍵をしなかったために帰ってくるまでその場に残っていてくれたようだ。すみませんでした。
そして佐藤刑事のお見合い相手は白鳥さんだったらしい。適当に選んで白鳥さんって……こわ……
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