本編
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3月5日。B級ランク戦最終日夜の部。二階席で観覧中だ。
解説のひとりが小南。私情はさみまくりの解説になるにジュースかけたいと出水にいうと、かけにならねーと却下された。ある意味信頼されてるぞ小南。まあ王子と蔵内いるから大丈夫か。……王子の緩いかんじは大丈夫か? あいつ解説とか関係なく自我 通すからな。ジャクソンはなしです。
「メガネくんの二宮さん対策ってどんなことやったんだよ」
「タイマンで不意つく練習と千佳ちゃんとヒュースの火力戦」
「トリオン能力高いからなあの二人。でも前者はいけるか?」
「うーん、修くんは何か確信あったみたいだけどわからん」
そこは読みあいだね。生の声大事にしていこう。そんな会話をしていたら試合が始まった。
「あー玉狛の初期位置わるい」
「二宮さん近いしヒュースが浮いてるな。メガネくんもひとりだし」
開幕二宮さんのサラマンダーが千佳ちゃんと遊真を襲う。千佳ちゃんはハウンドで対抗してバッグワームで二宮隊と距離をとった。
『普通の弾撃ったね、アマトリチャーナ。撃てるようになったんだ。でも撃ち合いに行かないってことはまだ何か懸念材料があるとみた』
『味方との合流を優先させただけでしょ。部隊がそろったら千佳のメテオラでどかーんよ! おととい途中で追い出されたけど結局そんな作戦立ててた気がする!』
『何だその悲しいエピソードは……』
「そうなの? 師匠」
「うん。小南は途中で烏丸が追い出した」
「そっちじゃねえ。撃てんのって話」
「分かんない。でも撃つと思う」
「どっちだよ」
「撃つって本人は決めてたよ。それに千佳ちゃんは味方がピンチになったら迷わず撃てる子だし。だからピンチになってけ玉狛第二」
「本当に応援してんのか?」
遠征まで撃てなくなるよりいいと思うけど。撃てないと千佳ちゃんの性格上どんどんプレッシャーになっちゃうし。がんばれ千佳ちゃん。
そして東のほうではヒュースが生駒隊、犬飼、弓場隊に囲まれてたこ殴りになってる。よくあれで落ちないなあいつ。修くんたちはヒュースを助けようとメテオラでフォローしようとするけど……
「危ない!!」
画面が白く光って見えなくなりドオオオンと破壊音が響き渡る。メテオラはその場で爆発した。
「え、え、え? 大丈夫? 弾け飛んでない?」
「固定シールドで守ったな」
「この試合もうみるの疲れたんですけど」
玉狛第二狙われすぎじゃない?
ピンチになってけって声を真っ先に拾っていくんじゃない。
接戦で面白いから一階で観ようぜという出水の声で一階に向かう。私達声でかいしめっちゃめちゃ喋るから二階席向きなんだけど、まあいいか。空いてる席はと視線を辿ると木虎と烏丸のところが空いていた。出水があそこは? と視線で聞いてくる。えー……30点くらいの席ですね。
そう返したのに普通に無視されて烏丸たちのところへ向かう。
「よー京介。おもしれーことになってんなー」
「出水先輩にナマエさん。今日は上の席じゃないんすね」
「せっかくの最終戦だからな。……師匠早く進んでくれない?」
「私はしっこがいい」
「子どもみたいなこというじゃん。べつにいいけど」
「…………」
烏丸さんの視線がいたいけど出水と場所をチェンジして見事はしっこの席をゲットした。
「で、どうよおまえの“弟子”は。大駒が落とされて困ってるんじゃねーか?」
「どうすかね。作戦は色々と考えてたんで大丈夫だと思いますけどどっちかって言うと心配なのは……」
そう言ってモニターをみる烏丸。多分メテオラで反撃できずにヒュースが落ちてしまったのを千佳ちゃんが気にしているって事だろう。うーむ、フォローの鬼栞ちゃんと修くんに期待しよう。
戦況は数的に残っているのが玉狛が3人。二宮隊が3人。弓場隊が2人。生駒隊は0人。あくどい顔で弓場が犬飼を追いかけている。いけ! もっとおいこめ! やれ弓場!
腕をぶんぶん振りながら応援してたら動きがうるさいと横から苦情が入り、その最中で辻が合流した。辻はいいや。犬飼をやるのだ弓場。
『辻隊員がここで合流! 犬飼隊員のガン逃げが功を奏した形になったか!?』
『まだわかんないわよ。弓場ちゃんはアタッカーキラーだから』
『アタッカーキラー……と言うと?』
『そもそも弓場さんの戦法は旋空持ちのアタッカーに有利を取るために諏訪さんのWショットガンを参考にして編み出されたものなんだよね』
『弓場ちゃんのリボルバーの有効射程はたしか22mちょっと。これはアタッカーの踏み込み旋空弧月がギリギリ届かない距離なのよ。その間合いを保ってれば弓場ちゃんは一方的にアタッカーをボコボコにできる。ちなみに弓場ちゃん戦法に対抗して生まれたのが“生駒旋空”』
『なんと……! 技に歴史あり……!』
「たしかに辻ちゃんは弓場さん相手に火力は出せねーが……2人で防御に徹して時間を稼げば主役がいよいよご到着ってわけだ」
「ゴジラみたいな登場するじゃん……」
ゴジラが登場して弓場が一気に不利になっていく。やっぱり犬飼、辻がいるときは両手使うよね。タイマンで両手使わせて不意をつくチャンスはくるのだろうか。
ゴジラがホーネットを作ったところで千佳ちゃんのメテオラが炸裂し、迎撃した形になる。あそこだけドンドカドンドカすごいことになってる。
『もうスナイパーいないからまとめて爆撃し放題よ! いけ! やれ!』
私情を一切隠さない解説小南さんです。
たぶん爆撃の指示は近くにいる修くんが出しているのだろう。千佳ちゃんが二宮さんの相手をするなら弓場が動きやすくなる。そのうちに落としてと思ったけど、そうしたら玉狛の点数がキツくなるの忘れてた。今二点だっけ? ごちゃついてる場面を遊真がとりにいくのかな? けっこう近くにいるから。
そんなことを思っていたら弓場VS二宮さんが始まった。爆撃は犬飼と辻に対処させるらしい。
『これは……隊長2人が1対1!?』
「弓場さんあいてに1対1か。叩き潰しにいったな二宮さん」
「ごちゃったところを遊真がとるのうまいからその警戒もありそう」
そして一騎打ちの結果は二宮さんに軍配が上がり、玉狛第二と二宮隊の3対3が始まった。バッグワームで潜伏する玉狛第二に対して二宮さんがメテオラで建物を壊して圧をかけていく。
「千佳ちゃんの居場所を炙りたいのかな」
「けど雨取ちゃんがぶっ放す以外、玉狛はやることねー感じだけどなー。そもそもメガネくんたちはどんな作戦立ててたんだ?」
「千佳とヒュースが組んでの火力戦と遊真とヒュースが組んでの連携ですね」
「……ヒュースもういねーじゃん。どうすんの?」
「修がヒュース役をやることになるでしょうね」
「さすがに厳しいんじゃ……ワイヤー陣もメテオラ持ちの二宮さんとは相性が悪いし、何より技術と経験に差がありすぎます」
「そうだな。それは修自身が一番よく分かってるよ」
一応ヒュースの仕込みも残ってて修くんの隠し種もばれてない。まだ勝機の目はある。がんばれ。……心臓いたくなってきた。
解説のひとりが小南。私情はさみまくりの解説になるにジュースかけたいと出水にいうと、かけにならねーと却下された。ある意味信頼されてるぞ小南。まあ王子と蔵内いるから大丈夫か。……王子の緩いかんじは大丈夫か? あいつ解説とか関係なく
「メガネくんの二宮さん対策ってどんなことやったんだよ」
「タイマンで不意つく練習と千佳ちゃんとヒュースの火力戦」
「トリオン能力高いからなあの二人。でも前者はいけるか?」
「うーん、修くんは何か確信あったみたいだけどわからん」
そこは読みあいだね。生の声大事にしていこう。そんな会話をしていたら試合が始まった。
「あー玉狛の初期位置わるい」
「二宮さん近いしヒュースが浮いてるな。メガネくんもひとりだし」
開幕二宮さんのサラマンダーが千佳ちゃんと遊真を襲う。千佳ちゃんはハウンドで対抗してバッグワームで二宮隊と距離をとった。
『普通の弾撃ったね、アマトリチャーナ。撃てるようになったんだ。でも撃ち合いに行かないってことはまだ何か懸念材料があるとみた』
『味方との合流を優先させただけでしょ。部隊がそろったら千佳のメテオラでどかーんよ! おととい途中で追い出されたけど結局そんな作戦立ててた気がする!』
『何だその悲しいエピソードは……』
「そうなの? 師匠」
「うん。小南は途中で烏丸が追い出した」
「そっちじゃねえ。撃てんのって話」
「分かんない。でも撃つと思う」
「どっちだよ」
「撃つって本人は決めてたよ。それに千佳ちゃんは味方がピンチになったら迷わず撃てる子だし。だからピンチになってけ玉狛第二」
「本当に応援してんのか?」
遠征まで撃てなくなるよりいいと思うけど。撃てないと千佳ちゃんの性格上どんどんプレッシャーになっちゃうし。がんばれ千佳ちゃん。
そして東のほうではヒュースが生駒隊、犬飼、弓場隊に囲まれてたこ殴りになってる。よくあれで落ちないなあいつ。修くんたちはヒュースを助けようとメテオラでフォローしようとするけど……
「危ない!!」
画面が白く光って見えなくなりドオオオンと破壊音が響き渡る。メテオラはその場で爆発した。
「え、え、え? 大丈夫? 弾け飛んでない?」
「固定シールドで守ったな」
「この試合もうみるの疲れたんですけど」
玉狛第二狙われすぎじゃない?
ピンチになってけって声を真っ先に拾っていくんじゃない。
接戦で面白いから一階で観ようぜという出水の声で一階に向かう。私達声でかいしめっちゃめちゃ喋るから二階席向きなんだけど、まあいいか。空いてる席はと視線を辿ると木虎と烏丸のところが空いていた。出水があそこは? と視線で聞いてくる。えー……30点くらいの席ですね。
そう返したのに普通に無視されて烏丸たちのところへ向かう。
「よー京介。おもしれーことになってんなー」
「出水先輩にナマエさん。今日は上の席じゃないんすね」
「せっかくの最終戦だからな。……師匠早く進んでくれない?」
「私はしっこがいい」
「子どもみたいなこというじゃん。べつにいいけど」
「…………」
烏丸さんの視線がいたいけど出水と場所をチェンジして見事はしっこの席をゲットした。
「で、どうよおまえの“弟子”は。大駒が落とされて困ってるんじゃねーか?」
「どうすかね。作戦は色々と考えてたんで大丈夫だと思いますけどどっちかって言うと心配なのは……」
そう言ってモニターをみる烏丸。多分メテオラで反撃できずにヒュースが落ちてしまったのを千佳ちゃんが気にしているって事だろう。うーむ、フォローの鬼栞ちゃんと修くんに期待しよう。
戦況は数的に残っているのが玉狛が3人。二宮隊が3人。弓場隊が2人。生駒隊は0人。あくどい顔で弓場が犬飼を追いかけている。いけ! もっとおいこめ! やれ弓場!
腕をぶんぶん振りながら応援してたら動きがうるさいと横から苦情が入り、その最中で辻が合流した。辻はいいや。犬飼をやるのだ弓場。
『辻隊員がここで合流! 犬飼隊員のガン逃げが功を奏した形になったか!?』
『まだわかんないわよ。弓場ちゃんはアタッカーキラーだから』
『アタッカーキラー……と言うと?』
『そもそも弓場さんの戦法は旋空持ちのアタッカーに有利を取るために諏訪さんのWショットガンを参考にして編み出されたものなんだよね』
『弓場ちゃんのリボルバーの有効射程はたしか22mちょっと。これはアタッカーの踏み込み旋空弧月がギリギリ届かない距離なのよ。その間合いを保ってれば弓場ちゃんは一方的にアタッカーをボコボコにできる。ちなみに弓場ちゃん戦法に対抗して生まれたのが“生駒旋空”』
『なんと……! 技に歴史あり……!』
「たしかに辻ちゃんは弓場さん相手に火力は出せねーが……2人で防御に徹して時間を稼げば主役がいよいよご到着ってわけだ」
「ゴジラみたいな登場するじゃん……」
ゴジラが登場して弓場が一気に不利になっていく。やっぱり犬飼、辻がいるときは両手使うよね。タイマンで両手使わせて不意をつくチャンスはくるのだろうか。
ゴジラがホーネットを作ったところで千佳ちゃんのメテオラが炸裂し、迎撃した形になる。あそこだけドンドカドンドカすごいことになってる。
『もうスナイパーいないからまとめて爆撃し放題よ! いけ! やれ!』
私情を一切隠さない解説小南さんです。
たぶん爆撃の指示は近くにいる修くんが出しているのだろう。千佳ちゃんが二宮さんの相手をするなら弓場が動きやすくなる。そのうちに落としてと思ったけど、そうしたら玉狛の点数がキツくなるの忘れてた。今二点だっけ? ごちゃついてる場面を遊真がとりにいくのかな? けっこう近くにいるから。
そんなことを思っていたら弓場VS二宮さんが始まった。爆撃は犬飼と辻に対処させるらしい。
『これは……隊長2人が1対1!?』
「弓場さんあいてに1対1か。叩き潰しにいったな二宮さん」
「ごちゃったところを遊真がとるのうまいからその警戒もありそう」
そして一騎打ちの結果は二宮さんに軍配が上がり、玉狛第二と二宮隊の3対3が始まった。バッグワームで潜伏する玉狛第二に対して二宮さんがメテオラで建物を壊して圧をかけていく。
「千佳ちゃんの居場所を炙りたいのかな」
「けど雨取ちゃんがぶっ放す以外、玉狛はやることねー感じだけどなー。そもそもメガネくんたちはどんな作戦立ててたんだ?」
「千佳とヒュースが組んでの火力戦と遊真とヒュースが組んでの連携ですね」
「……ヒュースもういねーじゃん。どうすんの?」
「修がヒュース役をやることになるでしょうね」
「さすがに厳しいんじゃ……ワイヤー陣もメテオラ持ちの二宮さんとは相性が悪いし、何より技術と経験に差がありすぎます」
「そうだな。それは修自身が一番よく分かってるよ」
一応ヒュースの仕込みも残ってて修くんの隠し種もばれてない。まだ勝機の目はある。がんばれ。……心臓いたくなってきた。