本編
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「げっ」
「なにが“げっ”だ山原ァ」
「早く月曜日にならないかな、の“げっ”です弓場さん」
「俺の顔見て月曜日思い出すわけねェだろうがァ!」
「自分のポテンシャル舐めてるよ弓場。もっと自信もって」
「俺を舐めてるのはおまえだコラ」
小突かれる。結局こうなる。
体育教官室の擬人化である弓場。嫌いじゃない。同級生だし気がおけない仲だし頼りにもしてる。でも体育教官室の擬人化である限り絶妙な緊張感は抜けないのだ。職員室より上の存在。それが体育教官室。
「ちょうどよかった。少し面かせや」
「怒られるならいやです」
「怒られるようなことすんじゃねェ。いいからついてこい」
「ののいる?」
「いねェ」
いないなら余計に行きたくない。そんなことを思いながら引きずられていく。強硬手段っていうんですよ。知ってましたか弓場さん。
「おまえ玉狛第二と仲いんだろうが」
「そりゃあたりまえよ。ほぼ一緒に晩御飯食べる仲よ」
「実家 に入り浸ってんな。今から空閑が隊室にくる」
「あー仲立ち的な? 自分の顔こわいから仲介して的な? はいはい了解」
げんこつされた。でも否定はされない辺り仲立ちはあってるんだろう。別に人相とか気にするタイプじゃないから普通に遊真への気づかいだな。何だかんだいって面倒見はいいから。スパルタ教育だけどな。
弓場隊の隊室につくとその辺に適当に放り出された。ひどい弄ばれた。
「私のことは遊びだったのね!」
「そもそも遊んでねェ」
ふざけていたら奥にいた帯島ちゃんがめちゃくちゃびっくりしていた。違うよ。そんな仲じゃないよ。遊んでねェ じゃないよ。ややこしいことをするなと再びげんこつされる。これだよ。弓場といたらすごい叩かれるのよ。女には手は出ないがモットーのくせに私にはクイズ大会の決勝ばりに手が早い。こんな特別いらないんだよ。
「こんにちは帯島ちゃん。私と弓場は一方的に私が殴られるようなドメスティックな関係……健全な関係って言おうとしたけど全然じゃね? ディーブイ! D・V!」
「うるせェ!!」
「いつも通り……ってことですか?」
うんって言いたくないけどその通りだよ帯島ちゃん。
そんなふうにわちゃわちゃしてたら遊真と緑川が来た。弓場は仁王立ちで迎えていた。ポケモンだったらジム戦始まるくらいの仁王立ち加減だった。
「よく来たな空閑ァ」
「どうもどうもはじめまして。ナマエさんは二日ぶりくらい」
「何でいるの? 山原さん」
「いろいろあるんだよ」
弓場の気づかいだよって言っても逆効果とか言ってきそうだから適当に流す。
「帯島ァ!」
「ッス! …………あっ……」
「おっすー」
「客だ挨拶しろ」
「ハ、ハイ。ど どうも……」
「どうもどうも」
「帯島ァ……ブルってんのかてめェー! シャキッとしろやコラ!」
「いや今のは弓場がわるくない?」
もうちょっと仲立ちしなさいよ。挨拶しろ、じゃこまるでしょうが。そう思ったけど帯島ちゃんは遊真に憧れているからちょっと戸惑ってたらしい。試合みてしびれたそうだ。遊真すごいからな。うんうん頷いていると「おたがいがんばりましょう。おびしま少年」といって握手をかわす遊真と帯島ちゃん。あーいけないんだ。
弓場もそう思ったのかゴゴゴゴゴ、と怒りのオーラを露わにしている。帯島ちゃんは女の子なんだと教えると遊真は即座に土下座した。判断が早い。これは経験者だな。てかネイバーも土下座知ってるんだな。こっちで習ったのかな。なんかそれはイヤだな。誰だ教えたの。
「たいへん失礼いたしました。つつしんでおわびいたします」
「気をつけなさいよ」
「はい。まったくそのとおりで」
「えっいや、そんな……ふつうにしょっちゅう間違われるんで気にしないでください」
「帯島ちゃんは可愛いよ」
「あっありがとうございます、ナマエ先輩」
ほら可愛い。さすが中学生可愛いランキング上位入賞組。間違える奴の気が知れん。オビ=ニャンはなしよりのありだと思います。
詫びしろやコラと輩が脅したため、遊真と帯島ちゃんがバトることになった。どうでもいいけど弓場ってガードレール似合うな。ガードレールと親和性高い。
そんなことを考えてるうちに次は払いすぎたコラとクレームをいれて弓場と遊真の一騎打ちになった。さっきから文句いってばっかの弓場に言われてばっかの遊真の対決。結果は弓場の勝利だった。弓場に有利すぎた。あんなん見えるわけがない。
「……チッ。まともにゃ当たりたくねー相手だぜ……」
「ハイ……!」
えっ、次の対戦相手だったの?
「なにが“げっ”だ山原ァ」
「早く月曜日にならないかな、の“げっ”です弓場さん」
「俺の顔見て月曜日思い出すわけねェだろうがァ!」
「自分のポテンシャル舐めてるよ弓場。もっと自信もって」
「俺を舐めてるのはおまえだコラ」
小突かれる。結局こうなる。
体育教官室の擬人化である弓場。嫌いじゃない。同級生だし気がおけない仲だし頼りにもしてる。でも体育教官室の擬人化である限り絶妙な緊張感は抜けないのだ。職員室より上の存在。それが体育教官室。
「ちょうどよかった。少し面かせや」
「怒られるならいやです」
「怒られるようなことすんじゃねェ。いいからついてこい」
「ののいる?」
「いねェ」
いないなら余計に行きたくない。そんなことを思いながら引きずられていく。強硬手段っていうんですよ。知ってましたか弓場さん。
「おまえ玉狛第二と仲いんだろうが」
「そりゃあたりまえよ。ほぼ一緒に晩御飯食べる仲よ」
「
「あー仲立ち的な? 自分の顔こわいから仲介して的な? はいはい了解」
げんこつされた。でも否定はされない辺り仲立ちはあってるんだろう。別に人相とか気にするタイプじゃないから普通に遊真への気づかいだな。何だかんだいって面倒見はいいから。スパルタ教育だけどな。
弓場隊の隊室につくとその辺に適当に放り出された。ひどい弄ばれた。
「私のことは遊びだったのね!」
「そもそも遊んでねェ」
ふざけていたら奥にいた帯島ちゃんがめちゃくちゃびっくりしていた。違うよ。そんな仲じゃないよ。
「こんにちは帯島ちゃん。私と弓場は一方的に私が殴られるようなドメスティックな関係……健全な関係って言おうとしたけど全然じゃね? ディーブイ! D・V!」
「うるせェ!!」
「いつも通り……ってことですか?」
うんって言いたくないけどその通りだよ帯島ちゃん。
そんなふうにわちゃわちゃしてたら遊真と緑川が来た。弓場は仁王立ちで迎えていた。ポケモンだったらジム戦始まるくらいの仁王立ち加減だった。
「よく来たな空閑ァ」
「どうもどうもはじめまして。ナマエさんは二日ぶりくらい」
「何でいるの? 山原さん」
「いろいろあるんだよ」
弓場の気づかいだよって言っても逆効果とか言ってきそうだから適当に流す。
「帯島ァ!」
「ッス! …………あっ……」
「おっすー」
「客だ挨拶しろ」
「ハ、ハイ。ど どうも……」
「どうもどうも」
「帯島ァ……ブルってんのかてめェー! シャキッとしろやコラ!」
「いや今のは弓場がわるくない?」
もうちょっと仲立ちしなさいよ。挨拶しろ、じゃこまるでしょうが。そう思ったけど帯島ちゃんは遊真に憧れているからちょっと戸惑ってたらしい。試合みてしびれたそうだ。遊真すごいからな。うんうん頷いていると「おたがいがんばりましょう。おびしま少年」といって握手をかわす遊真と帯島ちゃん。あーいけないんだ。
弓場もそう思ったのかゴゴゴゴゴ、と怒りのオーラを露わにしている。帯島ちゃんは女の子なんだと教えると遊真は即座に土下座した。判断が早い。これは経験者だな。てかネイバーも土下座知ってるんだな。こっちで習ったのかな。なんかそれはイヤだな。誰だ教えたの。
「たいへん失礼いたしました。つつしんでおわびいたします」
「気をつけなさいよ」
「はい。まったくそのとおりで」
「えっいや、そんな……ふつうにしょっちゅう間違われるんで気にしないでください」
「帯島ちゃんは可愛いよ」
「あっありがとうございます、ナマエ先輩」
ほら可愛い。さすが中学生可愛いランキング上位入賞組。間違える奴の気が知れん。オビ=ニャンはなしよりのありだと思います。
詫びしろやコラと輩が脅したため、遊真と帯島ちゃんがバトることになった。どうでもいいけど弓場ってガードレール似合うな。ガードレールと親和性高い。
そんなことを考えてるうちに次は払いすぎたコラとクレームをいれて弓場と遊真の一騎打ちになった。さっきから文句いってばっかの弓場に言われてばっかの遊真の対決。結果は弓場の勝利だった。弓場に有利すぎた。あんなん見えるわけがない。
「……チッ。まともにゃ当たりたくねー相手だぜ……」
「ハイ……!」
えっ、次の対戦相手だったの?