本編
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敵のトリガーでぐるぐるしてる米屋と犬飼。私も遊びたいけど振り回してるのは犬飼。無策で突っ込んでいったら絶対にだめなやつ。うんうん悩んでいると「珍しく真剣な顔してるけど気になることがあったか?」と嵐山から聞かれる。珍しくってなんだ珍しくって。
「……ガロプラの動きがね、きになって」
ガロプラのトリガーのことだから嘘は言ってない。ちょっと視線がトリガーに向いてるけど嘘じゃない。「ああ、あとで遊ばせてもらうか?」話が早くて大変よろしい。よろしくお願いします。米屋でキャッチボールしようぜ! 米屋がボールな!
わくわく心を忘れてない加古さんと米屋キャッチボールをしていると通信が入る。迅からだった。そういえば君きづいたらいなかったね。
『ヒュースと陽太郎と一緒に試合観戦するけどナマエはどうする?』
「今米屋投げてるからちょっと無理かな」
『米屋投げるってなに?』
説明が長くなるのでそのまま通信を切ると投げられてきた米屋に「ナマエさん本当そういうとこ」と言われた。
****
ヒュースが玉狛に入るらしい。カナダ人枠まだ空いてたのね。いつもどこの国設定か迷うからな。スウェーデンかカナダかスイスかで分からなくなる。北半球って言っとけばなんとかなるか。そんなことを思いながら迅作の鍋を食べる。シンプルな味わいがとてもよいです。
「ヒュースお箸かってあげようか。補助付きのやつ」
「いらない」
「玉狛第二カラーにしてあげる」
「いらない」
「じゃあ今度買いにいってくるね」
「人の話をきけ」
心なしかトゲトゲした雰囲気がとれている。出し抜いてお家帰ったろ! と目論んでいたのがなくなったからかもしれない。「オレが二人目のエースになってやる」と告げる姿は堂に入っている。
「角は……角はどうするんです? ネイバーってばれますよ」
「そうよ。それにこいつ大規模侵攻で顔見られてるはずでしょ。どうすんの?」
「角は角なしのトリオン体に換装してれば大丈夫じゃない?」
「大規模侵攻でヒュースをみたのはC級数人。それもそこそこ遠目でしたよ。角さえなきゃはっきり覚えてる人間はいないでしょ」
「目立つ顔面してるからわからんよ」
イケメンは目立つからな。烏丸にそういうと少し眉を寄せて耳元に口を寄せてきた。
「好みなんですか?」
ぼそりと訊ねられる。すごい発想するじゃんこの人。しかもNOっていったら私が自意識過剰っぽいし答えに困るやつ。他人の顔を批評するほど自分の顔面に自信はないし、ファンクラブある顔面がやけに近くて落ちつかない。ちょっと離れてほしい。
「整ってるとは思いますがそれ以上の感情は持ったことはございません」
「何で敬語なんですか」
「顔近くて緊張した」
「……急に可愛いこというのやめてください」
「急に河合琴になるのやめてください? 誰?」
「言ってません。だれですかそれ」
私が聞きたい。おい、ため息つくな。
「ナマエさん。今日は泊まっていくんですか?」
「うんー? 帰る」
「じゃあ帰り送っていくので先帰らないでくださいね」
「えっいいよ」
「はい、了解しました」
「いやokのいいよじゃなくて! おまえ分かってて流してるな!」
「そんなことありません」
「ちょっとAIぽいのなんなんだ」
「すみません、ちょっとうまくいきませんでした」
「アレクサやめろ!!」
こないだ三回連続それ言われた!
***
自分家遠くなるよと言っても大丈夫ですとしか返ってこない。師匠に似て引かないとこあるからな。帰りに高校生ひとりで歩かせるのもなんだし泊まることにした。こう言ったらすごく微妙な顔された。なんでだ。ちなみに現在玉狛支部が本部だった時代に使ってた私の部屋にいる。
「ナマエさん、あなたが女性で俺が男って自覚ありますか」
「ありますけど」
「だったら夜道に女性ひとりで出歩く方が危ないって考えになりませんか」
「今どきの変質者舐めてるなおまえ! 男とか女とか関係ないんだぞああいう輩は!」
「熱の入り具合がよく分からないんすけど……まさか被害にあったとかじゃないですよね」
「近い近い近い。ニュースとかの話です」
「ならいいです」
最近よく出没する烏丸さんの謎の圧。自然と敬語がポロッと出てくる。屈してる気がする。負けるな。自分で鼓舞してると両手首を烏丸に握られた。手錠みたい。
「なにこれ」
「外してみてください」
「ふんっ! ふん! ……ふん!! ……無理ゲーなんですけどっ」
「そのくらい力の差があるんだからちゃんと自衛して……というか頼ってください」
「なるほど……」
私を襲う数奇な人間がいるのか甚だ疑問だけど頷いておいた。でも心配してもらってるんだからちゃんと気を付けておかないと失礼だ。
「でも高校生はなしです。迅とかレイジさんに頼むよ」
「は? なんでそこで迅さん達なんすか」
そういうと烏丸の目つきが変わった。もともとあんまり表情筋動かないから怖い。眼力つよい。しどろもどろに言い訳する。
「いや、だって高校生は守る対象では……?」
「時代錯誤かもしれませんが女性は男が守るものが持論です」
「かっけー」
「ナマエさん?」
「すみませんでした」
茶化す雰囲気じゃなかったのは分かってます。でもなんか茶化さないとやってられないんだもん。主に空気がさ。そうぶつぶつ言ってると溜め息つかれた。
「言い直します」
「なにを」
「言い訳してただけなので」
「?」
そういうと烏丸は握ってた両手首から手を動かして私の両手をすっぽり包んだ。
「ナマエさんに何かあったら嫌なだけです」
「私だって烏丸に何かあったら嫌だよ」
「知ってます。ナマエさんは仲間と友人を大切に思える人って知ってます。でも俺のはそれだけじゃない。
好きです」
「ずっと前から好きでした」
「俺の隣にいてほしい」
「俺と一緒に生きてほしい」
「……ガロプラの動きがね、きになって」
ガロプラのトリガーのことだから嘘は言ってない。ちょっと視線がトリガーに向いてるけど嘘じゃない。「ああ、あとで遊ばせてもらうか?」話が早くて大変よろしい。よろしくお願いします。米屋でキャッチボールしようぜ! 米屋がボールな!
わくわく心を忘れてない加古さんと米屋キャッチボールをしていると通信が入る。迅からだった。そういえば君きづいたらいなかったね。
『ヒュースと陽太郎と一緒に試合観戦するけどナマエはどうする?』
「今米屋投げてるからちょっと無理かな」
『米屋投げるってなに?』
説明が長くなるのでそのまま通信を切ると投げられてきた米屋に「ナマエさん本当そういうとこ」と言われた。
****
ヒュースが玉狛に入るらしい。カナダ人枠まだ空いてたのね。いつもどこの国設定か迷うからな。スウェーデンかカナダかスイスかで分からなくなる。北半球って言っとけばなんとかなるか。そんなことを思いながら迅作の鍋を食べる。シンプルな味わいがとてもよいです。
「ヒュースお箸かってあげようか。補助付きのやつ」
「いらない」
「玉狛第二カラーにしてあげる」
「いらない」
「じゃあ今度買いにいってくるね」
「人の話をきけ」
心なしかトゲトゲした雰囲気がとれている。出し抜いてお家帰ったろ! と目論んでいたのがなくなったからかもしれない。「オレが二人目のエースになってやる」と告げる姿は堂に入っている。
「角は……角はどうするんです? ネイバーってばれますよ」
「そうよ。それにこいつ大規模侵攻で顔見られてるはずでしょ。どうすんの?」
「角は角なしのトリオン体に換装してれば大丈夫じゃない?」
「大規模侵攻でヒュースをみたのはC級数人。それもそこそこ遠目でしたよ。角さえなきゃはっきり覚えてる人間はいないでしょ」
「目立つ顔面してるからわからんよ」
イケメンは目立つからな。烏丸にそういうと少し眉を寄せて耳元に口を寄せてきた。
「好みなんですか?」
ぼそりと訊ねられる。すごい発想するじゃんこの人。しかもNOっていったら私が自意識過剰っぽいし答えに困るやつ。他人の顔を批評するほど自分の顔面に自信はないし、ファンクラブある顔面がやけに近くて落ちつかない。ちょっと離れてほしい。
「整ってるとは思いますがそれ以上の感情は持ったことはございません」
「何で敬語なんですか」
「顔近くて緊張した」
「……急に可愛いこというのやめてください」
「急に河合琴になるのやめてください? 誰?」
「言ってません。だれですかそれ」
私が聞きたい。おい、ため息つくな。
「ナマエさん。今日は泊まっていくんですか?」
「うんー? 帰る」
「じゃあ帰り送っていくので先帰らないでくださいね」
「えっいいよ」
「はい、了解しました」
「いやokのいいよじゃなくて! おまえ分かってて流してるな!」
「そんなことありません」
「ちょっとAIぽいのなんなんだ」
「すみません、ちょっとうまくいきませんでした」
「アレクサやめろ!!」
こないだ三回連続それ言われた!
***
自分家遠くなるよと言っても大丈夫ですとしか返ってこない。師匠に似て引かないとこあるからな。帰りに高校生ひとりで歩かせるのもなんだし泊まることにした。こう言ったらすごく微妙な顔された。なんでだ。ちなみに現在玉狛支部が本部だった時代に使ってた私の部屋にいる。
「ナマエさん、あなたが女性で俺が男って自覚ありますか」
「ありますけど」
「だったら夜道に女性ひとりで出歩く方が危ないって考えになりませんか」
「今どきの変質者舐めてるなおまえ! 男とか女とか関係ないんだぞああいう輩は!」
「熱の入り具合がよく分からないんすけど……まさか被害にあったとかじゃないですよね」
「近い近い近い。ニュースとかの話です」
「ならいいです」
最近よく出没する烏丸さんの謎の圧。自然と敬語がポロッと出てくる。屈してる気がする。負けるな。自分で鼓舞してると両手首を烏丸に握られた。手錠みたい。
「なにこれ」
「外してみてください」
「ふんっ! ふん! ……ふん!! ……無理ゲーなんですけどっ」
「そのくらい力の差があるんだからちゃんと自衛して……というか頼ってください」
「なるほど……」
私を襲う数奇な人間がいるのか甚だ疑問だけど頷いておいた。でも心配してもらってるんだからちゃんと気を付けておかないと失礼だ。
「でも高校生はなしです。迅とかレイジさんに頼むよ」
「は? なんでそこで迅さん達なんすか」
そういうと烏丸の目つきが変わった。もともとあんまり表情筋動かないから怖い。眼力つよい。しどろもどろに言い訳する。
「いや、だって高校生は守る対象では……?」
「時代錯誤かもしれませんが女性は男が守るものが持論です」
「かっけー」
「ナマエさん?」
「すみませんでした」
茶化す雰囲気じゃなかったのは分かってます。でもなんか茶化さないとやってられないんだもん。主に空気がさ。そうぶつぶつ言ってると溜め息つかれた。
「言い直します」
「なにを」
「言い訳してただけなので」
「?」
そういうと烏丸は握ってた両手首から手を動かして私の両手をすっぽり包んだ。
「ナマエさんに何かあったら嫌なだけです」
「私だって烏丸に何かあったら嫌だよ」
「知ってます。ナマエさんは仲間と友人を大切に思える人って知ってます。でも俺のはそれだけじゃない。
好きです」
「ずっと前から好きでした」
「俺の隣にいてほしい」
「俺と一緒に生きてほしい」