本編
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風間さんと8Kテレビの話をしていたらいつの間にか警戒区域を走っていた。図られた……! と気づき逃亡しようとすると風間隊の二人と出水に囲まれて逃亡不可となった。歌川からは申し訳なさげに謝られたが菊地原と出水はアホだなこいつ、という目を向けてきた。こいつら可愛くない。
こうなったらヤケだと先頭を走る風間さんに向かって声をかける。
「もう風間さん! こうなったら一緒にトトロ見てもらいますからね!」
「分かったから大声出すな」
よし、仲間ゲットだぜ。
「風間さんとトトロ見んの……?」と何故か疲れたように聞いてくる出水にもちろんと返す。一緒に見る? と誘うと間を置かず「嫌だ」と言われた。こいつ可愛くない。
「いやぁ姉さんはやっぱ面白れーな」
「おう当真。当真もトトロ見る?」
「俺はもうちょっとアダルトなやつならいいぜ」
「おう死んどけ」
ジブリ鑑賞にアダルトなんて単語出しやがったこいつ。冬島さん真木ちゃん、ちゃんと教育して。
そんなこんなで玉狛支部まで一キロを切った。レイジさんのご飯食べたいな~と考えていると太刀川さんが「止まれ!」と制止をかけた。その言葉に顔を上げると行く手を阻むかのようにして立っている迅の姿があった。周りが緊迫した雰囲気に包まれる。
「迅……!」
「太刀川さん久しぶり みんなお揃いでどちらまでーー」
「お、ちょうど良かった。迅ー、今日の玉狛の晩御飯なにー?」
そして数人がずっこけた。え、どうしたの。
目を瞬かせてると迅と太刀川さんが「なんであいつ来たの」「城戸さんの命令だ」「城戸さんも嫌な方法仕掛けてくるな」と会話していた。よく流れがわからないけどバカにされた気がする。
「ここまで空気読めない人始めてみた」
「なんか言ったか菊地原」
「いいえ、なにも」
「え、なにその目。え? 私悪いの? どう思う歌川」
「あ、いえ……その、」
「歌川を困らせるな。あと少し黙れ山原」
いつも以上に真顔の風間さんにそう言われたのでとりあえず静かにすることにした。横で爆笑してる当真にも注意してほしいんだけど。
「あー……姉さん最高だなぁ、ふっ、」
「人の顔見て笑うのやめれ」
状況が全く掴めない。今日の任務って防衛任務だけじゃないの。迅が何たらとか言ってたけどあいつは胡散臭いから見張っとけよ~とかそんな軽いノリじゃなかったの。なんでボーダー隊員同士の私闘は禁止とかそんな話してるの。それにネイバー庇うって何を今さら。玉狛支部は前からそんな感じだったじゃん。更に黒トリガーの話をし始めて私の頭は熱を帯びだした。もう全て流そう。考えるな感じろってことですね。
風間さんに言われた通り静かにし、流れに身を任せていると次は嵐山隊まで現れた。
……なんか、すごく居づらくなってきた。この、なんか、みんな一つに向かってる感じ。この怠け者はおいて行かれる感じ!
「ナマエ!」
「なんだよちくしょー!」
のけ者感を味わってると嵐山隊と合流した迅が私を呼ぶ。お前はチーム嵐山だろうが私はぼっちだよ。と色んな恨みを込めて睨む。
それに一瞬苦笑いした迅。しかしすぐに切り替えて何時もの飄々とした余裕そうな顔になる。
「ナマエ、簡単に今の状況を三つだけ教えてやる」
ニヤリと笑う迅は一本指を立てた。
「一、今玉狛にはおまえの知らないネイバーがいる」
次は指を二本立てる。
「二、そのネイバーが持つ黒トリガーをお前たち城戸さん派が狙っている」
そして三本目、
「三、そのネイバーはおれの大事な後輩だ」
そう言い切った迅の表情はそれはもう清々しいまでのどや顔だった。イラッとしたのでとりあえず親指立てて首シュ!ってした。
そして足を進めて三輪、風間さん、太刀川さんの横を通り過ぎる。迅の真正面に立ち、間近で中指を立てたあと、回れ右をし太刀川さんたちと向き合った。
「おい、山原」
「ごめんねぇ風間さん。トトロ見るのはまた今度で」
両手にアステロイドを作る。向き合った中には驚いた顔をする人、憎々しくこっちを睨む人、溜め息をついた人と様々だった。めんどくさくなったのでとりあえずアステロイドぶっ放した。嵐山に相変わらず雑だなぁと言われた。ほっとけ。
「おいこら迅」
「なーにナマエ」
「玉狛は金ロー録画してるだろうな」
私の言葉に迅は笑いながら「あとで一緒に見よう」と言った。
よし、戦闘開始じゃ。
こうなったらヤケだと先頭を走る風間さんに向かって声をかける。
「もう風間さん! こうなったら一緒にトトロ見てもらいますからね!」
「分かったから大声出すな」
よし、仲間ゲットだぜ。
「風間さんとトトロ見んの……?」と何故か疲れたように聞いてくる出水にもちろんと返す。一緒に見る? と誘うと間を置かず「嫌だ」と言われた。こいつ可愛くない。
「いやぁ姉さんはやっぱ面白れーな」
「おう当真。当真もトトロ見る?」
「俺はもうちょっとアダルトなやつならいいぜ」
「おう死んどけ」
ジブリ鑑賞にアダルトなんて単語出しやがったこいつ。冬島さん真木ちゃん、ちゃんと教育して。
そんなこんなで玉狛支部まで一キロを切った。レイジさんのご飯食べたいな~と考えていると太刀川さんが「止まれ!」と制止をかけた。その言葉に顔を上げると行く手を阻むかのようにして立っている迅の姿があった。周りが緊迫した雰囲気に包まれる。
「迅……!」
「太刀川さん久しぶり みんなお揃いでどちらまでーー」
「お、ちょうど良かった。迅ー、今日の玉狛の晩御飯なにー?」
そして数人がずっこけた。え、どうしたの。
目を瞬かせてると迅と太刀川さんが「なんであいつ来たの」「城戸さんの命令だ」「城戸さんも嫌な方法仕掛けてくるな」と会話していた。よく流れがわからないけどバカにされた気がする。
「ここまで空気読めない人始めてみた」
「なんか言ったか菊地原」
「いいえ、なにも」
「え、なにその目。え? 私悪いの? どう思う歌川」
「あ、いえ……その、」
「歌川を困らせるな。あと少し黙れ山原」
いつも以上に真顔の風間さんにそう言われたのでとりあえず静かにすることにした。横で爆笑してる当真にも注意してほしいんだけど。
「あー……姉さん最高だなぁ、ふっ、」
「人の顔見て笑うのやめれ」
状況が全く掴めない。今日の任務って防衛任務だけじゃないの。迅が何たらとか言ってたけどあいつは胡散臭いから見張っとけよ~とかそんな軽いノリじゃなかったの。なんでボーダー隊員同士の私闘は禁止とかそんな話してるの。それにネイバー庇うって何を今さら。玉狛支部は前からそんな感じだったじゃん。更に黒トリガーの話をし始めて私の頭は熱を帯びだした。もう全て流そう。考えるな感じろってことですね。
風間さんに言われた通り静かにし、流れに身を任せていると次は嵐山隊まで現れた。
……なんか、すごく居づらくなってきた。この、なんか、みんな一つに向かってる感じ。この怠け者はおいて行かれる感じ!
「ナマエ!」
「なんだよちくしょー!」
のけ者感を味わってると嵐山隊と合流した迅が私を呼ぶ。お前はチーム嵐山だろうが私はぼっちだよ。と色んな恨みを込めて睨む。
それに一瞬苦笑いした迅。しかしすぐに切り替えて何時もの飄々とした余裕そうな顔になる。
「ナマエ、簡単に今の状況を三つだけ教えてやる」
ニヤリと笑う迅は一本指を立てた。
「一、今玉狛にはおまえの知らないネイバーがいる」
次は指を二本立てる。
「二、そのネイバーが持つ黒トリガーをお前たち城戸さん派が狙っている」
そして三本目、
「三、そのネイバーはおれの大事な後輩だ」
そう言い切った迅の表情はそれはもう清々しいまでのどや顔だった。イラッとしたのでとりあえず親指立てて首シュ!ってした。
そして足を進めて三輪、風間さん、太刀川さんの横を通り過ぎる。迅の真正面に立ち、間近で中指を立てたあと、回れ右をし太刀川さんたちと向き合った。
「おい、山原」
「ごめんねぇ風間さん。トトロ見るのはまた今度で」
両手にアステロイドを作る。向き合った中には驚いた顔をする人、憎々しくこっちを睨む人、溜め息をついた人と様々だった。めんどくさくなったのでとりあえずアステロイドぶっ放した。嵐山に相変わらず雑だなぁと言われた。ほっとけ。
「おいこら迅」
「なーにナマエ」
「玉狛は金ロー録画してるだろうな」
私の言葉に迅は笑いながら「あとで一緒に見よう」と言った。
よし、戦闘開始じゃ。