本編
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「暇だから遊ぼ」
「いらっしゃ~いナマエさん」
本当に小さくなってる~とほっぺをむにむにして抱っこされる。
「柚宇ちゃんお胸が当たってる」
「何のゲームするー?」
聞いていない。いつものことだけど。
ダラダラしに行く作戦室ナンバーワンの太刀川隊。次点で諏訪隊。全員が片づけをしないせいで物がグチャグチャになっているが不思議と居心地がいい。私を探しに諏訪さん、風間さん辺りが太刀川隊の作戦室に来るくらいに居心地がいい。給湯室には私専用のマグカップもある。おまえは太刀川隊かと苦言を漏らされた事もある。そう言うわけで、オペレーターの中でも柚宇ちゃんとは結構仲がいい。
「あ、マンガ増えてる」
「米屋くんが置いていったやつだよ」
でも今日はゲームしよう~とゆったりと押し通した柚宇ちゃんはゲームボックスの中を覗いている。ボタン押すの大変そうだからあんまり激しいやつじゃないのがいいな。
「あ、師匠来てたのか」
「おかえり」
「ただいま。もう夜だけど家帰らなくていいのか? その大きさだったら一人じゃ危ねーだろ」
「お客さんが来るからボーダーでご飯食べろって。後で迎えに来てくれるって」
「ここは預かり保育か」
私がレイジさんに告げられた時とほぼ同じツッコミを漏らし、出水はゲームを選ぶ柚宇ちゃんの手元を覗く。
「何するの柚宇さん」
「この間ナマエさんにリズムゲーで負けたばっかりだからこれ~」
「柚宇ちゃんそれは指がきついよ」
よりによって格ゲー。それに元々格ゲーで柚宇ちゃんに勝ったことは少ない。鬼か。
出水と交代で柚宇ちゃんにボコボコにされ、今は柚宇ちゃんの膝の上で観戦中だ。ぬくいからここで~とまたもやゆったりと押し通された。迅の膝の五倍は居心地がいい。
「お、電話だ。柚宇さんちょっとタンマ」
「はいよ~ついでにお茶入れてくるねーはいナマエさんあげる」
「いやいらない」
「私もいやだ」
見解の一致。え~と少し渋られたが出水の隣に置かれた。何で渋ったの柚宇ちゃん。
「もしもし? ……何だ京介かどした」
電話の相手は烏丸だったらしい。何だかんだ言って高校生は学年構わず仲良しだ。半数以上生意気だけどな。
ドリンクをストローで飲みながらあの謎の時計を見上げる。8時か。この身体になってから眠気がすぐにやってくる。レイジさんまだかな。もう今日はここに泊まろうかな。………ダメだ烏丸に怒られる。電話口から漏れる声であの日の事を思い出した。般若はもういやだ。
「………ああ別にいいぜ。つーか師匠もいるけど呼ぶか? お勧めはしねえけど」
「めちゃくちゃお勧めだわ、何の話か分からないけど」
「メガネくんの射撃の指南役」
「気のせいでした」
「だよな」
そんな会話をしていると私の携帯がブルルと震えた。ディスプレイには【出来る筋肉】の文字。よし、レイジさんだ。
「もしもし。お客さんもう帰った?」
《ああ、悪かったな。今から迎えに行く》
「ありがとう。でもわざわざ預けなくても普通に大人しくしてたよ」
《………それは、無理だな》
この筋肉私の実年齢忘れてないか?
《俺が迎えに行きましょうか》
急にはっきりと烏丸の声が聞こえたので顔を上げるとスピーカー状態にして出水が携帯をこちらに向けていた。何となく、私もスピーカー状態にする。
《……ん? 京介もいるのか? 》
《いえ基地の近くです》
「おまえ今日バイトだったんだろ。レイジさん、おれが帰宅ついでに持っていきますよ」
「物扱いやめれ」
てか何だこの電話会議。
すると給湯室の方から「まだまだ続けるからね~出水くん」という柚宇ちゃんののんびりとした声の死の宣告が届いた。
「……すみません今のなしで」
遠い目をした出水に頑張れと親指を立てておいた。
《……京介が疲れていないのなら、頼むが》
《大丈夫です》
「なんか夫婦が子どもの迎え押しつけてるみたいな会話だね」
「師匠みたいな子どもだったら仕方ねえだろ」
「言っとくけど現役のときは可愛かったぞ そこそこに!」
「現役って言い方やめろ! 何かすげえ嫌だ!」
私と出水の言い合いの向こうで行われた「……本当に大丈夫か?」「……大丈夫です」という若干疲れたような声の烏丸と心配の色が隠せていないレイジさんのやりとりには気づかなかった。
「いらっしゃ~いナマエさん」
本当に小さくなってる~とほっぺをむにむにして抱っこされる。
「柚宇ちゃんお胸が当たってる」
「何のゲームするー?」
聞いていない。いつものことだけど。
ダラダラしに行く作戦室ナンバーワンの太刀川隊。次点で諏訪隊。全員が片づけをしないせいで物がグチャグチャになっているが不思議と居心地がいい。私を探しに諏訪さん、風間さん辺りが太刀川隊の作戦室に来るくらいに居心地がいい。給湯室には私専用のマグカップもある。おまえは太刀川隊かと苦言を漏らされた事もある。そう言うわけで、オペレーターの中でも柚宇ちゃんとは結構仲がいい。
「あ、マンガ増えてる」
「米屋くんが置いていったやつだよ」
でも今日はゲームしよう~とゆったりと押し通した柚宇ちゃんはゲームボックスの中を覗いている。ボタン押すの大変そうだからあんまり激しいやつじゃないのがいいな。
「あ、師匠来てたのか」
「おかえり」
「ただいま。もう夜だけど家帰らなくていいのか? その大きさだったら一人じゃ危ねーだろ」
「お客さんが来るからボーダーでご飯食べろって。後で迎えに来てくれるって」
「ここは預かり保育か」
私がレイジさんに告げられた時とほぼ同じツッコミを漏らし、出水はゲームを選ぶ柚宇ちゃんの手元を覗く。
「何するの柚宇さん」
「この間ナマエさんにリズムゲーで負けたばっかりだからこれ~」
「柚宇ちゃんそれは指がきついよ」
よりによって格ゲー。それに元々格ゲーで柚宇ちゃんに勝ったことは少ない。鬼か。
出水と交代で柚宇ちゃんにボコボコにされ、今は柚宇ちゃんの膝の上で観戦中だ。ぬくいからここで~とまたもやゆったりと押し通された。迅の膝の五倍は居心地がいい。
「お、電話だ。柚宇さんちょっとタンマ」
「はいよ~ついでにお茶入れてくるねーはいナマエさんあげる」
「いやいらない」
「私もいやだ」
見解の一致。え~と少し渋られたが出水の隣に置かれた。何で渋ったの柚宇ちゃん。
「もしもし? ……何だ京介かどした」
電話の相手は烏丸だったらしい。何だかんだ言って高校生は学年構わず仲良しだ。半数以上生意気だけどな。
ドリンクをストローで飲みながらあの謎の時計を見上げる。8時か。この身体になってから眠気がすぐにやってくる。レイジさんまだかな。もう今日はここに泊まろうかな。………ダメだ烏丸に怒られる。電話口から漏れる声であの日の事を思い出した。般若はもういやだ。
「………ああ別にいいぜ。つーか師匠もいるけど呼ぶか? お勧めはしねえけど」
「めちゃくちゃお勧めだわ、何の話か分からないけど」
「メガネくんの射撃の指南役」
「気のせいでした」
「だよな」
そんな会話をしていると私の携帯がブルルと震えた。ディスプレイには【出来る筋肉】の文字。よし、レイジさんだ。
「もしもし。お客さんもう帰った?」
《ああ、悪かったな。今から迎えに行く》
「ありがとう。でもわざわざ預けなくても普通に大人しくしてたよ」
《………それは、無理だな》
この筋肉私の実年齢忘れてないか?
《俺が迎えに行きましょうか》
急にはっきりと烏丸の声が聞こえたので顔を上げるとスピーカー状態にして出水が携帯をこちらに向けていた。何となく、私もスピーカー状態にする。
《……ん? 京介もいるのか? 》
《いえ基地の近くです》
「おまえ今日バイトだったんだろ。レイジさん、おれが帰宅ついでに持っていきますよ」
「物扱いやめれ」
てか何だこの電話会議。
すると給湯室の方から「まだまだ続けるからね~出水くん」という柚宇ちゃんののんびりとした声の死の宣告が届いた。
「……すみません今のなしで」
遠い目をした出水に頑張れと親指を立てておいた。
《……京介が疲れていないのなら、頼むが》
《大丈夫です》
「なんか夫婦が子どもの迎え押しつけてるみたいな会話だね」
「師匠みたいな子どもだったら仕方ねえだろ」
「言っとくけど現役のときは可愛かったぞ そこそこに!」
「現役って言い方やめろ! 何かすげえ嫌だ!」
私と出水の言い合いの向こうで行われた「……本当に大丈夫か?」「……大丈夫です」という若干疲れたような声の烏丸と心配の色が隠せていないレイジさんのやりとりには気づかなかった。