本編
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玉狛に来たはいいものレイジさんは千佳ちゃんとご飯に行ったらしくいなかった。そのため栞ちゃんが作ってくれた高菜チャーハンを頬張る。うまい。
「遊真がまけた!? 誰に!? 風間さん!? 太刀川!?」
「さん付けなさいよ。一応。一応ね一応」
そう小南に言うと「鋼さん!?」と華麗にスルーされた。小南の中で太刀川さんより村上の方が敬う対象らしい。うん、間違ってないね。おやつの苺も時折つまみつつのんびり食事する。小南たちは村上のサイドエフェクトについて話している。あのお昼寝サイドエフェクトすごいからね。どうすんのかな。
「……で? 結局何対何で負けたの?」
「6対4。後半で5本取られた。あれ以上続けてたら多分もっと差がついたな」
「まったく……相手に情報を与えるようなまねを……」
「好奇心には勝てなかったぜ」
「あーそれはしゃーないわ」
「仕方なくない! その場にいたんなら止めなさいよ!」
私が言っても聞くような子じゃないでしょ。荒船と米屋も一応止めてたけどムダだったし。そう思ったけどそれを言ったら更に怒られるので素直に「ごめんねー」と謝った。
遊真はどうするかな~と緩く呟きながらリビングから出て行った。まぁ遊真なら大丈夫でしょ。多分。私が心配するのが失礼なくらいだ。
「空閑と互角以上の相手がいるとなると……」
「遊真くん一人を軸にするのはきつくなってくるね」
栞ちゃんの言葉に厳しい顔になる修くん。それでもとりあえずは相手チームのデータ集めから始めると切り替えたらしい。うんうん立派だね。「頑張れ青少年~」と応援すると何故か微妙な顔をされた。なんだろう、最近修くんが私に向ける視線が烏丸に似てきた気がする。何言ったあいつ。そして荒船がアタッカーを辞めた話になり「ナマエは何かしらないの?」と小南に話を振られた。
「えー……何かって言われても。なんか不祥事でも起こしたんじゃないの? 暴力的だし」
「なんで不祥事起こしてポジション代わるのよ!」
「じゃあおやじがりでもしたんじゃない。社会的制裁だよたぶん」
「ナマエさんって荒船さんと仲良いんじゃなかったんですか……?」
修くんが顔を引きつらせながらそう言った。多分それ言ったらキレられるよ。私が。ちょうど食べ終わったので「ごちそうさまです」というと栞ちゃんは「お粗末さまでした」と返してくれた。美味でした。
「あー辞めた時期のことか忘れたけど子鹿先輩が珍しく本部に来たとき荒船と何か話してたかも」
「子鹿先輩……?」
「鈴鳴の来馬さんだよ。珍しくナマエさんが懐いてる人」
「その呼び方で!?」
「唯一尊敬してる先輩が子鹿先輩。もう大好き」
「呼び方のせいで台無しよ」
だってあの人なんか子鹿みたいだから。癒し系だよね子鹿先輩も。
「で、来馬さんと荒船さんは何の話してたの?」
「何だっけ……子鹿先輩がデザート奢ってくれたからなぁそれ食べてた」
「もうちょっと優先順位考えなさいよ!」
そう言われても……。なんか込み入った話してたからほとんど聞き流してたんだもん。そう言っても「早く思い出して!」と小南がつついてくるので必死にあのときの記憶を辿る。
「うーん何だっけ……。室内で帽子かぶるの止めなよって言ったら無視されたのは覚えてんだけど」
「その情報どうでもいい」
「ムカついたから荒船哲次のハゲ隠し! って叫んだらトリガーオンされそうになった。危うく大惨事」
「なにやってんのよ!!」
「ナマエさんって本部でもこんな感じなんですか……?」
「ナマエさんはどこでもこんな感じだよー」
栞ちゃんにさりげなくディスられた気がする。もっと有益な情報ないの!? と半ばキレながら小南が言ってくるので再び頭を捻る。
「そういえば荒船が何か目指してる……? とか言っててそれに子鹿先輩が感動してた……ような?」
「何かってなによ」
「ここまで出かけてる……」
「頑張ってナマエさん!」
栞ちゃんの声援と修くんの無言の応援、そして小南の無言の圧力を受けて昔の記憶を振り返る。そしてパッとあのときの光景が鮮明に脳裏に浮かび、口を開く。
「そうだ、あいつレイジさんみたいなできるゴリラになりたいって子鹿先輩に話してたんだった」
「…………できる、ゴリラ?」
「うん。で、子鹿先輩は「頑張ってねー」って応援してた」
「………更に意味が分からなくなった」
頭を抱える小南に栞ちゃんが「もうこの話やめにしよう」と励ますように肩を叩く。なにこの空気? と修くんに視線を向けるとサッと反らされた。悲しい。
なんか釈然としないので家に帰ってる途中で「荒船ってゴリラになりたいんだよね?」と電話で聞くと速攻で切られた。……後輩たちがみんな反抗期だ。
「遊真がまけた!? 誰に!? 風間さん!? 太刀川!?」
「さん付けなさいよ。一応。一応ね一応」
そう小南に言うと「鋼さん!?」と華麗にスルーされた。小南の中で太刀川さんより村上の方が敬う対象らしい。うん、間違ってないね。おやつの苺も時折つまみつつのんびり食事する。小南たちは村上のサイドエフェクトについて話している。あのお昼寝サイドエフェクトすごいからね。どうすんのかな。
「……で? 結局何対何で負けたの?」
「6対4。後半で5本取られた。あれ以上続けてたら多分もっと差がついたな」
「まったく……相手に情報を与えるようなまねを……」
「好奇心には勝てなかったぜ」
「あーそれはしゃーないわ」
「仕方なくない! その場にいたんなら止めなさいよ!」
私が言っても聞くような子じゃないでしょ。荒船と米屋も一応止めてたけどムダだったし。そう思ったけどそれを言ったら更に怒られるので素直に「ごめんねー」と謝った。
遊真はどうするかな~と緩く呟きながらリビングから出て行った。まぁ遊真なら大丈夫でしょ。多分。私が心配するのが失礼なくらいだ。
「空閑と互角以上の相手がいるとなると……」
「遊真くん一人を軸にするのはきつくなってくるね」
栞ちゃんの言葉に厳しい顔になる修くん。それでもとりあえずは相手チームのデータ集めから始めると切り替えたらしい。うんうん立派だね。「頑張れ青少年~」と応援すると何故か微妙な顔をされた。なんだろう、最近修くんが私に向ける視線が烏丸に似てきた気がする。何言ったあいつ。そして荒船がアタッカーを辞めた話になり「ナマエは何かしらないの?」と小南に話を振られた。
「えー……何かって言われても。なんか不祥事でも起こしたんじゃないの? 暴力的だし」
「なんで不祥事起こしてポジション代わるのよ!」
「じゃあおやじがりでもしたんじゃない。社会的制裁だよたぶん」
「ナマエさんって荒船さんと仲良いんじゃなかったんですか……?」
修くんが顔を引きつらせながらそう言った。多分それ言ったらキレられるよ。私が。ちょうど食べ終わったので「ごちそうさまです」というと栞ちゃんは「お粗末さまでした」と返してくれた。美味でした。
「あー辞めた時期のことか忘れたけど子鹿先輩が珍しく本部に来たとき荒船と何か話してたかも」
「子鹿先輩……?」
「鈴鳴の来馬さんだよ。珍しくナマエさんが懐いてる人」
「その呼び方で!?」
「唯一尊敬してる先輩が子鹿先輩。もう大好き」
「呼び方のせいで台無しよ」
だってあの人なんか子鹿みたいだから。癒し系だよね子鹿先輩も。
「で、来馬さんと荒船さんは何の話してたの?」
「何だっけ……子鹿先輩がデザート奢ってくれたからなぁそれ食べてた」
「もうちょっと優先順位考えなさいよ!」
そう言われても……。なんか込み入った話してたからほとんど聞き流してたんだもん。そう言っても「早く思い出して!」と小南がつついてくるので必死にあのときの記憶を辿る。
「うーん何だっけ……。室内で帽子かぶるの止めなよって言ったら無視されたのは覚えてんだけど」
「その情報どうでもいい」
「ムカついたから荒船哲次のハゲ隠し! って叫んだらトリガーオンされそうになった。危うく大惨事」
「なにやってんのよ!!」
「ナマエさんって本部でもこんな感じなんですか……?」
「ナマエさんはどこでもこんな感じだよー」
栞ちゃんにさりげなくディスられた気がする。もっと有益な情報ないの!? と半ばキレながら小南が言ってくるので再び頭を捻る。
「そういえば荒船が何か目指してる……? とか言っててそれに子鹿先輩が感動してた……ような?」
「何かってなによ」
「ここまで出かけてる……」
「頑張ってナマエさん!」
栞ちゃんの声援と修くんの無言の応援、そして小南の無言の圧力を受けて昔の記憶を振り返る。そしてパッとあのときの光景が鮮明に脳裏に浮かび、口を開く。
「そうだ、あいつレイジさんみたいなできるゴリラになりたいって子鹿先輩に話してたんだった」
「…………できる、ゴリラ?」
「うん。で、子鹿先輩は「頑張ってねー」って応援してた」
「………更に意味が分からなくなった」
頭を抱える小南に栞ちゃんが「もうこの話やめにしよう」と励ますように肩を叩く。なにこの空気? と修くんに視線を向けるとサッと反らされた。悲しい。
なんか釈然としないので家に帰ってる途中で「荒船ってゴリラになりたいんだよね?」と電話で聞くと速攻で切られた。……後輩たちがみんな反抗期だ。