本編
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B級は給料歩合制なんてバカにしているのだろうか。なんだそんなにA級がエラいのか、B級は社蓄じゃねえぞ! と並々ならぬ怒りが急に沸いてきたので八つ当たりする相手を探している。
が、こんなときに限ってA級に会わない。風間さん以外なら誰でもいいからでてこいやー。
「あ、ナマエじゃないか」
「よしきたA級くらえ!」
「えっ、」
鳥の羽のようなこの世の摂理を無視した髪型に飛び蹴りを発動。スッと華麗に避けられた。かわし方までスマートで更に苛立ちが増す。状況が分かってないハテナが沢山浮かんだ顔がなぜか様になる。世の中の不公平さをここでみた。
「どうしたんだ腹でも減ったか?」
「動物扱いやめろ」
「今手持ちがこれしかないんだが……」
神妙な顔で渡されたのはイチゴ味の飴ちゃんだった。会話が恐喝みたいに聞こえるじゃんかと突っ込もうとしたけど気が削がれた。なんかもうどうでもいいや……。よく考えたら城戸さんに文句言うのが筋だ……。
飴ちゃんを受け取り頬にころころして嵐山と本部を歩く。珍しく隊服じゃない。そんな感想を抱きながら嵐山を見ると奴はうんうんと納得したように頷いていた。
「やっぱり女の子は甘いものが好きなんだな」
やっぱりってなんだ。女の子に貢ぐ予定でもあるのか。これだから顔の整ってるやつは。
「もうすぐ妹と弟の誕生日だからな」
「……」
幸せそうにそう語る嵐山に歪んだ性格の自分が痛くなるのと同時にある意味歪みない性格の嵐山に息を吐いた。
「有名店のお菓子詰め合わせでもあげようかと思うんだ。でも弟のはまだ悩んでるんだよ」
「そうですか」
「中学生って何をあげたら喜ぶんだろうな」
「お兄ちゃんから貰ったものならなんでも喜ぶんじゃないですか」
「ほ、ほんとか?」
棒読みの台詞でここまで喜ぶひとがいるとは。嵐山はそろそろ天然文化遺産に登録したほうがいいと思う。
これ以上一緒にいたら自分の首の絞めるだけだとそそくさと逃げ出したのだが次の日大学で嵐山に捕まり、プレゼントを買うのにつき合わされた。五時間も人を引きずり回しやがった。これだからブラコンシスコンは。まあばっちりお礼にお高いケーキ奢ってもらったんですけどね。ごちそうさまでした。
が、こんなときに限ってA級に会わない。風間さん以外なら誰でもいいからでてこいやー。
「あ、ナマエじゃないか」
「よしきたA級くらえ!」
「えっ、」
鳥の羽のようなこの世の摂理を無視した髪型に飛び蹴りを発動。スッと華麗に避けられた。かわし方までスマートで更に苛立ちが増す。状況が分かってないハテナが沢山浮かんだ顔がなぜか様になる。世の中の不公平さをここでみた。
「どうしたんだ腹でも減ったか?」
「動物扱いやめろ」
「今手持ちがこれしかないんだが……」
神妙な顔で渡されたのはイチゴ味の飴ちゃんだった。会話が恐喝みたいに聞こえるじゃんかと突っ込もうとしたけど気が削がれた。なんかもうどうでもいいや……。よく考えたら城戸さんに文句言うのが筋だ……。
飴ちゃんを受け取り頬にころころして嵐山と本部を歩く。珍しく隊服じゃない。そんな感想を抱きながら嵐山を見ると奴はうんうんと納得したように頷いていた。
「やっぱり女の子は甘いものが好きなんだな」
やっぱりってなんだ。女の子に貢ぐ予定でもあるのか。これだから顔の整ってるやつは。
「もうすぐ妹と弟の誕生日だからな」
「……」
幸せそうにそう語る嵐山に歪んだ性格の自分が痛くなるのと同時にある意味歪みない性格の嵐山に息を吐いた。
「有名店のお菓子詰め合わせでもあげようかと思うんだ。でも弟のはまだ悩んでるんだよ」
「そうですか」
「中学生って何をあげたら喜ぶんだろうな」
「お兄ちゃんから貰ったものならなんでも喜ぶんじゃないですか」
「ほ、ほんとか?」
棒読みの台詞でここまで喜ぶひとがいるとは。嵐山はそろそろ天然文化遺産に登録したほうがいいと思う。
これ以上一緒にいたら自分の首の絞めるだけだとそそくさと逃げ出したのだが次の日大学で嵐山に捕まり、プレゼントを買うのにつき合わされた。五時間も人を引きずり回しやがった。これだからブラコンシスコンは。まあばっちりお礼にお高いケーキ奢ってもらったんですけどね。ごちそうさまでした。