本編
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小南と烏丸による説教は無謀なことをするなから始まり、一人暮らしでの不摂生を止めろまで引き伸ばされた。それ今関係なくないか。
「だいたいあたしはずっと玉狛に戻ればいいって言ってるじゃない!」
「だから私は玉狛支部じゃないから無理だってば」
「入ればいいでしょ!?」
「イヤだよ。みんな化け物なんだもん」
それに玉狛支部って実力主義なんでしょ? あー絶対無理だ。想像するだけでげっそりする。
「それでも女性の一人暮らしは危ないですよ」
「大学生はみんなそうだって」
「ナマエさんの行動レベルは下手したら小学生レベルなので心配しているんです」
「おまえ最近口の聞き方が出水に似てきたな」
そんなことありません一緒にしないでください、と淡々と返す烏丸。さり気なく出水のことバカにしたなこいつ。
「それにナマエも一人じゃ寂しいでしょ?」
「え、全然。気楽で快適。赤吉さんと黒山くんもたまにだけど家に連れていけるし」
「この……っ! ナマエ、そいつら出して! あたしが破壊してあげるから!」
「ちょっと! トリオン体なるの止めて!」
髪が短くなった小南が両手に双月を構えたのでフードに入れていた赤吉さん達をポケットに突っ込んだ。小南なら本気でやりかねない……!
「いくら小南でも赤吉さん達を攻撃したら怒るよ!」
「そんなのよりあたしの方が付き合い長いでしょ!?」
「そんなのって言うなッ!」
「あー……とりあえず落ちついてください」
やる気なさげに声をかける烏丸。おまえも小南止めろよ! そう思いながら睨むとため息をつきながら口を開く。
「小南先輩、あとでナマエさん連れて行くので先に玉狛に戻っててもらえますか」
「はあ!? なんであたしが!」
「本当に破壊なんてしたらナマエさんに嫌われますよ」
「えっ……」
途端に小南が不安そうな顔になって私を見る。ぶっちゃけ私が小南を嫌うなんて有り得ないんだけどとりあえず頷いておく。ごめん小南。
すると小南はちょっと泣きそうな顔になって「…………わかった」と言ってトリオン体を解除した。罪悪感がハンパない。屋上から立ち去るときもちらちらこっちを見ていた。……小南の好きなものなんだっけ。
頭を押さえながら思い出していると「さてと、」と言いながら烏丸が私の顔を両手で掴んだ。
「は?」
「……………」
至近距離で見てくるので怪訝な顔をしていると烏丸は一度ため息をつき、そのまま勢いよく顔を寄せた。
ーーーゴッ!
「~~~~~!?」
おでこが鈍い音を立てた。そして広がる痛み。あいつ頭突きした……!?
涙目になりながら睨むと「よし」と納得したような様子の烏丸。よしじゃねえ。
「なっなにすんの……!!」
「ナマエさんは口で言っても効かないでしょう。小学生レベルですから」
「小学生いうなっ、うぅ……」
「そんなに痛いんですか」
言い返そうとしたが思いのほかヒットしたらしく痛みのあまりその場に座り込んだ。この間の諏訪さんの一撃より痛い。烏丸の頭どうなってる。
「よしよし」
「さわるな」
そもそもおまえがやったんだろう。でも反抗する元気がないからそのまま頭を撫でられる。くそぅ、屈辱だ……。手の間から睨むと烏丸はふっと一瞬だけ笑い、口を開いた。
「心配しました」
「…………」
「任務中なのにナマエさんの事が頭から離れませんでした」
烏丸は頭にあった手を私の頬に当て、目の下を親指で撫でる。
「もう無茶なこと、しないでくれ」
目尻を下げてそう言った烏丸に小さく頷いた。
「ごっ……、」
「ん……?」
「ごめん」
無茶なことした自覚もなにもなかったが、烏丸は心配してくれてたようだ。申し訳ないのと年下に心配かけて恥ずかしいのでキョドりながら謝る。
「……照れているのか?」
「うぉっ、いや……なんか、」
「………」
「………烏丸?」
真顔になった烏丸をジッと見ているともう片方の頬にも手を添えられる。なんか、近いぞ……?
そう思っていると「俺……、」と烏丸が口を開こうとしたときだった。
「ばうばう!」「ぐお!!」
ポケットから飛び出した赤吉さんと黒山くんが烏丸に体当たりをかました。烏丸は吹っ飛んでいった。
「えええ!? ちょ、なにやってんの二人とも!」
「ばうー!」「ぐわ!」
「いや褒めて! じゃないよ!」
駆け寄ると烏丸は「……小南先輩に倒してもらえばよかった」と小さく呟いた。……烏丸はなにが好きだったっけ。速攻で賄賂の算段をした。
「だいたいあたしはずっと玉狛に戻ればいいって言ってるじゃない!」
「だから私は玉狛支部じゃないから無理だってば」
「入ればいいでしょ!?」
「イヤだよ。みんな化け物なんだもん」
それに玉狛支部って実力主義なんでしょ? あー絶対無理だ。想像するだけでげっそりする。
「それでも女性の一人暮らしは危ないですよ」
「大学生はみんなそうだって」
「ナマエさんの行動レベルは下手したら小学生レベルなので心配しているんです」
「おまえ最近口の聞き方が出水に似てきたな」
そんなことありません一緒にしないでください、と淡々と返す烏丸。さり気なく出水のことバカにしたなこいつ。
「それにナマエも一人じゃ寂しいでしょ?」
「え、全然。気楽で快適。赤吉さんと黒山くんもたまにだけど家に連れていけるし」
「この……っ! ナマエ、そいつら出して! あたしが破壊してあげるから!」
「ちょっと! トリオン体なるの止めて!」
髪が短くなった小南が両手に双月を構えたのでフードに入れていた赤吉さん達をポケットに突っ込んだ。小南なら本気でやりかねない……!
「いくら小南でも赤吉さん達を攻撃したら怒るよ!」
「そんなのよりあたしの方が付き合い長いでしょ!?」
「そんなのって言うなッ!」
「あー……とりあえず落ちついてください」
やる気なさげに声をかける烏丸。おまえも小南止めろよ! そう思いながら睨むとため息をつきながら口を開く。
「小南先輩、あとでナマエさん連れて行くので先に玉狛に戻っててもらえますか」
「はあ!? なんであたしが!」
「本当に破壊なんてしたらナマエさんに嫌われますよ」
「えっ……」
途端に小南が不安そうな顔になって私を見る。ぶっちゃけ私が小南を嫌うなんて有り得ないんだけどとりあえず頷いておく。ごめん小南。
すると小南はちょっと泣きそうな顔になって「…………わかった」と言ってトリオン体を解除した。罪悪感がハンパない。屋上から立ち去るときもちらちらこっちを見ていた。……小南の好きなものなんだっけ。
頭を押さえながら思い出していると「さてと、」と言いながら烏丸が私の顔を両手で掴んだ。
「は?」
「……………」
至近距離で見てくるので怪訝な顔をしていると烏丸は一度ため息をつき、そのまま勢いよく顔を寄せた。
ーーーゴッ!
「~~~~~!?」
おでこが鈍い音を立てた。そして広がる痛み。あいつ頭突きした……!?
涙目になりながら睨むと「よし」と納得したような様子の烏丸。よしじゃねえ。
「なっなにすんの……!!」
「ナマエさんは口で言っても効かないでしょう。小学生レベルですから」
「小学生いうなっ、うぅ……」
「そんなに痛いんですか」
言い返そうとしたが思いのほかヒットしたらしく痛みのあまりその場に座り込んだ。この間の諏訪さんの一撃より痛い。烏丸の頭どうなってる。
「よしよし」
「さわるな」
そもそもおまえがやったんだろう。でも反抗する元気がないからそのまま頭を撫でられる。くそぅ、屈辱だ……。手の間から睨むと烏丸はふっと一瞬だけ笑い、口を開いた。
「心配しました」
「…………」
「任務中なのにナマエさんの事が頭から離れませんでした」
烏丸は頭にあった手を私の頬に当て、目の下を親指で撫でる。
「もう無茶なこと、しないでくれ」
目尻を下げてそう言った烏丸に小さく頷いた。
「ごっ……、」
「ん……?」
「ごめん」
無茶なことした自覚もなにもなかったが、烏丸は心配してくれてたようだ。申し訳ないのと年下に心配かけて恥ずかしいのでキョドりながら謝る。
「……照れているのか?」
「うぉっ、いや……なんか、」
「………」
「………烏丸?」
真顔になった烏丸をジッと見ているともう片方の頬にも手を添えられる。なんか、近いぞ……?
そう思っていると「俺……、」と烏丸が口を開こうとしたときだった。
「ばうばう!」「ぐお!!」
ポケットから飛び出した赤吉さんと黒山くんが烏丸に体当たりをかました。烏丸は吹っ飛んでいった。
「えええ!? ちょ、なにやってんの二人とも!」
「ばうー!」「ぐわ!」
「いや褒めて! じゃないよ!」
駆け寄ると烏丸は「……小南先輩に倒してもらえばよかった」と小さく呟いた。……烏丸はなにが好きだったっけ。速攻で賄賂の算段をした。