本編
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
烏丸に連れてこられたのは訓練室だった。そこには真っ白の隊服の人間がぞろぞろいた。ああ、そういえば今日が入隊日だったね。
私服の私と烏丸は目立っていたがそんな事気にせずズンズン進む烏丸。イケメンは人の視線に慣れているらしい。背中がそう語ってる。
白けた目で烏丸を見ていると見覚えのある二名を発見した。木虎と修くんだ。烏丸は修くんを呼び手を挙げる。木虎は何故か顔を赤らめてた。何回烏丸の名前を噛むんだ? そして私は無視された。木虎、先輩悲しい。
「悪いバイトが長引いた。どんな感じだ?」
「問題ないです。空閑が目立ってますけど……」
「「まあ目立つだろうな」」
被った。珍しく烏丸と気があった。まあ遊真可愛いからね。そりゃ目立つよ。
うんうん頷いていると木虎はキラキラした目で烏丸に話しかける。
「烏丸先輩……最近ランク戦に顔出されてないですね。お時間あったらまた稽古つけてください……!」
誰だこれ。こんなふわわーんってした背景出す木虎なんか初めてみたぞ。思わず修くんの横に引っ付く。「なに変なキノコでも食べたのあの子」「いや……多分そういうわけじゃないと思いますよ」「じゃあ病気? 嵐山呼んだほうがいいかなぁ」「病気……まぁ間違ってはないかと」修くんがそう言うので嵐山を呼ぼうとすると必死で止められた。どっちなの。
「なにやってるんですか。行きますよ」
「は? 行くってどこに」
「嵐山さんに挨拶に」
「えぇーいいよ。てか今さら一々挨拶する仲じゃないし一人で行けばいいじゃん」
「……ほら行きますよ」
「でた! おまえ最近すぐに強行手段に出るよね! 一応私先輩だからね!」
「ナマエさんうるさい」
また烏丸に引っぱられて歩きだす。すれ違い様に木虎に親の敵! みたいな目で睨まれた。ええ……情緒不安定だなあの子……。
「……烏丸、おまえ木虎になにしたの」
「? 別になにも」
「木虎の親殴ったりしてない?」
「状況がよく掴めないんですけど」
私もだよ。
「お、京介か。本部で見かけるのは久しぶりだな」
「お疲れ様です嵐山さん」
「お疲れ様。ナマエは今日非番じゃなかったか?」
「なんか拉致られた」
「またお転婆したのか? 元気だなぁ」
「小さい子に言い聞かせる口調やめろ。てか木虎の様子変なんだけど。働かせすぎなんじゃないの?」
「本当か? 確かに最近忙しかったからなぁ……これが終わったら休ませるよ。教えてくれてありがとう」
「うむ、敬え」
そう言うと笑いながら頭をぐしゃぐしゃにされた。嵐山は日本語勉強しろ。
ぐしゃぐしゃにされた髪の毛を戻してるとじと目で烏丸が私を見ているのに気づく。
「え、まだ髪ぼさぼさ?」
「いやだいたい戻りました。いつもそんな感じですし」
「もさもさした髪のおまえに言われたくないわ」
「嵐山さんと仲良いっすね」
「唐突過ぎるだろ。普通じゃない?」
「………顔近いって……」
「ん? なんかいった?」
別に、と急に冷たく返してくる烏丸。なにこれ反抗期?
こっちに降りてきた修くんに「基本的に敬語を使ってる後輩が急に冷たくなったらどうしたらいいと思う?」と相談していると風間さんがやってきた。そしてトリオン体になる。曰わく「迅の後輩の実力を確かめたい」と。何言ってるんだあの人。
「あの人は……!?」
「A級三位 風間隊の隊長だ」
「身長158センチ、ベビーフェイスな彼は驚きの21才。好きな食べ物はカツカレーと牛乳です」
「ナマエさん風間さんがこっち睨んでます」
風間さんと目があったのでぐっ! と親指立てると舌打ちされた。修くんに年下と間違われないようにしてあげたのに……。解せぬ。
すると風間さんは私の横にいる修くんに視線を向け、口を開いた。
「俺が確かめたいのは……おまえだ三雲修」
え、あの21才児なにしようとしてるの。
私服の私と烏丸は目立っていたがそんな事気にせずズンズン進む烏丸。イケメンは人の視線に慣れているらしい。背中がそう語ってる。
白けた目で烏丸を見ていると見覚えのある二名を発見した。木虎と修くんだ。烏丸は修くんを呼び手を挙げる。木虎は何故か顔を赤らめてた。何回烏丸の名前を噛むんだ? そして私は無視された。木虎、先輩悲しい。
「悪いバイトが長引いた。どんな感じだ?」
「問題ないです。空閑が目立ってますけど……」
「「まあ目立つだろうな」」
被った。珍しく烏丸と気があった。まあ遊真可愛いからね。そりゃ目立つよ。
うんうん頷いていると木虎はキラキラした目で烏丸に話しかける。
「烏丸先輩……最近ランク戦に顔出されてないですね。お時間あったらまた稽古つけてください……!」
誰だこれ。こんなふわわーんってした背景出す木虎なんか初めてみたぞ。思わず修くんの横に引っ付く。「なに変なキノコでも食べたのあの子」「いや……多分そういうわけじゃないと思いますよ」「じゃあ病気? 嵐山呼んだほうがいいかなぁ」「病気……まぁ間違ってはないかと」修くんがそう言うので嵐山を呼ぼうとすると必死で止められた。どっちなの。
「なにやってるんですか。行きますよ」
「は? 行くってどこに」
「嵐山さんに挨拶に」
「えぇーいいよ。てか今さら一々挨拶する仲じゃないし一人で行けばいいじゃん」
「……ほら行きますよ」
「でた! おまえ最近すぐに強行手段に出るよね! 一応私先輩だからね!」
「ナマエさんうるさい」
また烏丸に引っぱられて歩きだす。すれ違い様に木虎に親の敵! みたいな目で睨まれた。ええ……情緒不安定だなあの子……。
「……烏丸、おまえ木虎になにしたの」
「? 別になにも」
「木虎の親殴ったりしてない?」
「状況がよく掴めないんですけど」
私もだよ。
「お、京介か。本部で見かけるのは久しぶりだな」
「お疲れ様です嵐山さん」
「お疲れ様。ナマエは今日非番じゃなかったか?」
「なんか拉致られた」
「またお転婆したのか? 元気だなぁ」
「小さい子に言い聞かせる口調やめろ。てか木虎の様子変なんだけど。働かせすぎなんじゃないの?」
「本当か? 確かに最近忙しかったからなぁ……これが終わったら休ませるよ。教えてくれてありがとう」
「うむ、敬え」
そう言うと笑いながら頭をぐしゃぐしゃにされた。嵐山は日本語勉強しろ。
ぐしゃぐしゃにされた髪の毛を戻してるとじと目で烏丸が私を見ているのに気づく。
「え、まだ髪ぼさぼさ?」
「いやだいたい戻りました。いつもそんな感じですし」
「もさもさした髪のおまえに言われたくないわ」
「嵐山さんと仲良いっすね」
「唐突過ぎるだろ。普通じゃない?」
「………顔近いって……」
「ん? なんかいった?」
別に、と急に冷たく返してくる烏丸。なにこれ反抗期?
こっちに降りてきた修くんに「基本的に敬語を使ってる後輩が急に冷たくなったらどうしたらいいと思う?」と相談していると風間さんがやってきた。そしてトリオン体になる。曰わく「迅の後輩の実力を確かめたい」と。何言ってるんだあの人。
「あの人は……!?」
「A級三位 風間隊の隊長だ」
「身長158センチ、ベビーフェイスな彼は驚きの21才。好きな食べ物はカツカレーと牛乳です」
「ナマエさん風間さんがこっち睨んでます」
風間さんと目があったのでぐっ! と親指立てると舌打ちされた。修くんに年下と間違われないようにしてあげたのに……。解せぬ。
すると風間さんは私の横にいる修くんに視線を向け、口を開いた。
「俺が確かめたいのは……おまえだ三雲修」
え、あの21才児なにしようとしてるの。