本編
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行き着けの喫茶店のマスターに新作の抹茶ラテを試飲を頼まれ飲んでいたら突然現れた烏丸。「ほら行きますよ」と理由も言わず腕を掴まれ連れ出された。とりあえず「抹茶感が足りない!」と感想を伝えて外に出る。
「今日非番なんですけど」
てかなんで居場所が分かったと聞くと「迅さんに教えてもらいました」と。あのセコム誰かどうにかしろ。
「基地の方に向かってる気がするんですけど」
「はい。よく分かりましたね」
「バカにしてんのか、分かるわほぼほぼ毎日通ってるわ」
「玉狛にはご飯目的以外来ませんけどね」
「当たり前じゃん私本部の人間だもん。なに言ってんだい烏丸さん」
「……別に、何もないです」
そんな不機嫌そうな顔で言われても反応に困る。エリカ様って突っ込んだ方がいいかな。
そう思いつつ一緒に、というか烏丸に引っ張られながらぼけーっと歩く。真っ直ぐ伸びた背中を見て思ったことをそのまま口にする。
「烏丸背伸びたねぇ」
するとすたすた歩いてた烏丸がぐるっとこっちを振り返った。ちょっと急に振り向くの止めてびっくりする。
「今気づいたんすか」
「うん」
「……ナマエさんなんてとっくの昔に抜いてますよ」
「ほんとだね。中学生? いや小学生、ん? 幼稚園? のときはこんなだったのに」
「どこまで遡ってるんですか。あとそんな豆粒じゃなかったです。そもそも小学生のときの俺知らないでしょ」
豆粒っておまえ……、私が指差したのは遊真くらいの大きさだぞ。遊真に謝れ。
そういえば迅にも気づいたら抜かれてたな。男って急に身長伸びるから狡いよね。……もしや緑川に抜かれる日も近い? それはムカつくな。私が今身長勝ってる人だれだ。……風間さんだ。うん嬉しくない。
「ナマエさん、この間お見合いしたって聞いたんですけど」
「誰に聞いたそれ。いや、やっぱりいいどうせ迅でしょ」
「ボスです」
「まさかの林藤さん!」
なんであの人まで話回ってんの。どんな通信網だ。
これはロクなこと出来ないぞと内心げっそりしていると眉間を寄せた不機嫌顔で烏丸が口を開く。烏丸ってクールなふりして意外に表情豊かだよね。
「十代で結婚願望なんて持ってもいいことないですよ」
「おまえは何か勘違いしている。私がお見合い望んだみたいな口調やめろ」
「……違うんですか?」
「ちがうわ!」
じゃなかったらあんな人前で醜態さらすか! てか林藤さん話すなら全部正しい情報話してよ!
「出水先輩から『師匠がお見合いして食堂で泣きわめいてその後ふられた』ってメッセージ来たんすけど」
「あいつか全力でチョップする」
いろいろ省いたメッセージ送りやがって。そもそもなんで私がふられたって事になってるんだ。
出水に怒りを燃やしていると掴まれていた腕を引っぱられて烏丸との距離が縮まる。
「じゃあ、別に結婚したいわけじゃないんですね?」
「結婚どころか彼氏もいませんが?そんなに私の心傷つけたいんですか烏丸さん」
「いえ別に」
「なに笑ってんだこのがきんちょ」
「三つしか変わりません」
そう言って烏丸は前を向いて再び歩き出した。一瞬見えた顔は先ほどと違って機嫌良さそうに見える。……人の不幸を喜ぶなんてどんだけねじ曲がった性格してるんだ……。
「今日非番なんですけど」
てかなんで居場所が分かったと聞くと「迅さんに教えてもらいました」と。あのセコム誰かどうにかしろ。
「基地の方に向かってる気がするんですけど」
「はい。よく分かりましたね」
「バカにしてんのか、分かるわほぼほぼ毎日通ってるわ」
「玉狛にはご飯目的以外来ませんけどね」
「当たり前じゃん私本部の人間だもん。なに言ってんだい烏丸さん」
「……別に、何もないです」
そんな不機嫌そうな顔で言われても反応に困る。エリカ様って突っ込んだ方がいいかな。
そう思いつつ一緒に、というか烏丸に引っ張られながらぼけーっと歩く。真っ直ぐ伸びた背中を見て思ったことをそのまま口にする。
「烏丸背伸びたねぇ」
するとすたすた歩いてた烏丸がぐるっとこっちを振り返った。ちょっと急に振り向くの止めてびっくりする。
「今気づいたんすか」
「うん」
「……ナマエさんなんてとっくの昔に抜いてますよ」
「ほんとだね。中学生? いや小学生、ん? 幼稚園? のときはこんなだったのに」
「どこまで遡ってるんですか。あとそんな豆粒じゃなかったです。そもそも小学生のときの俺知らないでしょ」
豆粒っておまえ……、私が指差したのは遊真くらいの大きさだぞ。遊真に謝れ。
そういえば迅にも気づいたら抜かれてたな。男って急に身長伸びるから狡いよね。……もしや緑川に抜かれる日も近い? それはムカつくな。私が今身長勝ってる人だれだ。……風間さんだ。うん嬉しくない。
「ナマエさん、この間お見合いしたって聞いたんですけど」
「誰に聞いたそれ。いや、やっぱりいいどうせ迅でしょ」
「ボスです」
「まさかの林藤さん!」
なんであの人まで話回ってんの。どんな通信網だ。
これはロクなこと出来ないぞと内心げっそりしていると眉間を寄せた不機嫌顔で烏丸が口を開く。烏丸ってクールなふりして意外に表情豊かだよね。
「十代で結婚願望なんて持ってもいいことないですよ」
「おまえは何か勘違いしている。私がお見合い望んだみたいな口調やめろ」
「……違うんですか?」
「ちがうわ!」
じゃなかったらあんな人前で醜態さらすか! てか林藤さん話すなら全部正しい情報話してよ!
「出水先輩から『師匠がお見合いして食堂で泣きわめいてその後ふられた』ってメッセージ来たんすけど」
「あいつか全力でチョップする」
いろいろ省いたメッセージ送りやがって。そもそもなんで私がふられたって事になってるんだ。
出水に怒りを燃やしていると掴まれていた腕を引っぱられて烏丸との距離が縮まる。
「じゃあ、別に結婚したいわけじゃないんですね?」
「結婚どころか彼氏もいませんが?そんなに私の心傷つけたいんですか烏丸さん」
「いえ別に」
「なに笑ってんだこのがきんちょ」
「三つしか変わりません」
そう言って烏丸は前を向いて再び歩き出した。一瞬見えた顔は先ほどと違って機嫌良さそうに見える。……人の不幸を喜ぶなんてどんだけねじ曲がった性格してるんだ……。