本編
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今日は19時まで&夜間任務だ。絶対眠くなる。そして戦闘シミュ演習が始まる。今日から三日間だ。午前中は課題をやって昼から戦闘シミュ練習をやるチームが多そうだ。今は二宮隊を観ている。中学生組に圧迫感出しすぎじゃないかなニノさん。自分の仏頂面自覚したほうがいいと思う。好物の焼き肉食べてるときも変わらないからな。
『俺はいちいち細かい指示は出さない。状況を見て自分で考えて動け。お前たちの経験値を見せてみろ』
『わかりました』
『……………』
『ヘルプユニットを一人選べるがどうする? 編成的にはアタッカーが欲しいところだな』
『太刀川さんでいいんじゃない? どうせ強いでしょ』
『太刀川はだめだ。俺の部隊に太刀川はいらない』
「ぶはっ!」
「ナマエうるせーぞ」
「んふふ、ご、ごめんっ」
私にツッコんできたのが隣のブースの太刀川さんだったのがまた笑えた。二回も言ったよ。太刀川さんいらないって。どんだけだ。ツボに入ってずっと笑ってたら隣に座ってた蓮から注意された。ごめんて。そうこうしてるうちに二宮隊も課題に入った。他のチームみようかな。
「なんか課題始まったぞ。この場合審査員は何すりゃいいんだ?」
「すんません羽矢さーん」
出水たちが羽矢にモニターの説明をしてもらってるらしい。
「これ担当以外のチーム見てもいいの?」
「新しいウィンドウ開けば見られるよ」
「太刀川さん太刀川さん。二宮隊おすすめ」
「ん? わかった」
椅子を引いて太刀川さん達のブースに顔を出して助言する。ウィンドウを開いて二宮隊の画面になった。
『太刀川はだめだ。俺の部隊に太刀川はいらない』
「あはは!」
「はい。二宮くん減点~」
「そういうことするから……ん? なんで師匠笑ってんだ? 二宮さんなのに」
「……………お疲れさまでした~」
「おいスルーすんな!」
なんか出水には仲直りしたって言うの恥ずかしい。椅子を戻して自分のブースに戻った。ら、なぜか蓮から頭撫でられた。
「なんですか蓮さん」
「ふふ、やっと元に戻ったから」
「…………お騒がせしました」
「いいえ」
嵐山もそうだけど友達に知られるのも恥ずかしい。というか二人とも頭なでなでなんですね。完全に子ども扱いだ。嫌じゃないあたり蓮さんの包容力はんぱない。もっとして。
蓮に癒やされながら担当チームである二宮隊の試合を見守る。なんか大体の試合が砲撃砲撃砲撃脳天バキュンだった。ニノさん千佳ちゃん大暴れ。
そんな中で特別課題その2が配布された。内容は『B級ランク戦の各試合がなぜ三つ巴、四つ巴の形式で実施させているかその理由を考え意見をまとめなさい』だ。400文字で。結構シビアだな。演習中だし誰がやるか決めなきゃだし。こういうところでも採点基準もうけてそうだな。
『隊長命令だ。絵馬、特別課題はお前がやれ』
『……は!? どう考えても東さんのほうが得意でしょこういうの! なんでオレ!?』
『お前……遠征に行きたいんじゃなかったのか?』
『……!』
『上層部に直接アピールするチャンスだ。真剣にやれよ。以上だ』
「なんかニノさん、面倒見悪そうでそうでもなさそうってかんじ」
「ちゃんと絵馬くんの為の行動ね」
「加点しちゃろ。ついでに他のチームの反応も見ていい?」
「いいわよ」
主だって揉めたのはかっきーのとこと北添のとこだった。どっちも相性悪そうなのいるからな。かっきー、北添がんばれ。木虎なんかは即断即決で自分がやるって宣言して理由も明確だった。えらい。加点しよ。ジュース飲みながらログ見返してぽちぽち加点減点する。若村……がんばれ。
そんなこんなで19時。仕事時間終了。私の審査員時間も終了だ。ご飯食べに行くかなー。18時頃に本部行った迅誘おうかな。そう思いながら思いっきり背伸びしてたら逆さまになった烏丸と目があった。びっくりして逆ゾリしすぎて背中から倒れそうになったところで烏丸に椅子ごと支えられた。
「なにやってるんですか」
「背伸びしたいお年頃で……」
「意味違うでしょ。危ないから気をつけてください」
ぽんぽん。
そう頭を撫でられて言おうとしてた言葉が飛んでいって無言で頷いた。蓮のなでなではもっとしてくれって感じだったのに烏丸のはそわそわするようなほっとするような感じ。どっちだ。
「ナマエさん上がりですか?」
「うん。ご飯食べいって夜間任務前に仮眠とるとこ」
「すれ違いですね。残念」
「うん」
素直な声が出た。少し寂しく感じたからだ。
私の返事に烏丸は目元を緩めて頬を撫でてきた。温かい。まぶたがゆったりになる。気分が緩やかになる。変なの。
「夜勤頑張ってください」
「うん。また明日」
そう返してモニター室から出て行った。迅だ。迅を探そう。迅の顔見たらちょっとふわふわしてるのも収まるでしょ。
「迅悠一さんいますかー!」
「ナマエさんここ本部ね」
「暇になった? 暇になった?」
「採点は終わってるけど」
「ご飯食べいこ!」
「はいはい」
立ち上がってこっちにやってくる迅に早く早くと腕をブンブンする。迅は苦笑してゆったりと歩いてきた。早くってば。
二人で廊下を歩く。迅の緩い表情みたのにまだ気分がふわふわしてる。こんな状態でご飯食べたくないな。どうしてこうなったんだろ。
「ナマエ」
「うん?」
「ひとつだけアドバイスするけど」
「うん」
「その感情を否定しちゃダメだよ」
「……どういう心境か分からないのに?」
「うん。ナマエにとって大事なものだから」
そう言って眩しそうな顔で笑う迅。迅がいうなら間違いないはず。……どうすればいいかは分からないけど。
うんうん唸る私の隣で迅が少し寂しげにしているのに気が付かなかった。
『俺はいちいち細かい指示は出さない。状況を見て自分で考えて動け。お前たちの経験値を見せてみろ』
『わかりました』
『……………』
『ヘルプユニットを一人選べるがどうする? 編成的にはアタッカーが欲しいところだな』
『太刀川さんでいいんじゃない? どうせ強いでしょ』
『太刀川はだめだ。俺の部隊に太刀川はいらない』
「ぶはっ!」
「ナマエうるせーぞ」
「んふふ、ご、ごめんっ」
私にツッコんできたのが隣のブースの太刀川さんだったのがまた笑えた。二回も言ったよ。太刀川さんいらないって。どんだけだ。ツボに入ってずっと笑ってたら隣に座ってた蓮から注意された。ごめんて。そうこうしてるうちに二宮隊も課題に入った。他のチームみようかな。
「なんか課題始まったぞ。この場合審査員は何すりゃいいんだ?」
「すんません羽矢さーん」
出水たちが羽矢にモニターの説明をしてもらってるらしい。
「これ担当以外のチーム見てもいいの?」
「新しいウィンドウ開けば見られるよ」
「太刀川さん太刀川さん。二宮隊おすすめ」
「ん? わかった」
椅子を引いて太刀川さん達のブースに顔を出して助言する。ウィンドウを開いて二宮隊の画面になった。
『太刀川はだめだ。俺の部隊に太刀川はいらない』
「あはは!」
「はい。二宮くん減点~」
「そういうことするから……ん? なんで師匠笑ってんだ? 二宮さんなのに」
「……………お疲れさまでした~」
「おいスルーすんな!」
なんか出水には仲直りしたって言うの恥ずかしい。椅子を戻して自分のブースに戻った。ら、なぜか蓮から頭撫でられた。
「なんですか蓮さん」
「ふふ、やっと元に戻ったから」
「…………お騒がせしました」
「いいえ」
嵐山もそうだけど友達に知られるのも恥ずかしい。というか二人とも頭なでなでなんですね。完全に子ども扱いだ。嫌じゃないあたり蓮さんの包容力はんぱない。もっとして。
蓮に癒やされながら担当チームである二宮隊の試合を見守る。なんか大体の試合が砲撃砲撃砲撃脳天バキュンだった。ニノさん千佳ちゃん大暴れ。
そんな中で特別課題その2が配布された。内容は『B級ランク戦の各試合がなぜ三つ巴、四つ巴の形式で実施させているかその理由を考え意見をまとめなさい』だ。400文字で。結構シビアだな。演習中だし誰がやるか決めなきゃだし。こういうところでも採点基準もうけてそうだな。
『隊長命令だ。絵馬、特別課題はお前がやれ』
『……は!? どう考えても東さんのほうが得意でしょこういうの! なんでオレ!?』
『お前……遠征に行きたいんじゃなかったのか?』
『……!』
『上層部に直接アピールするチャンスだ。真剣にやれよ。以上だ』
「なんかニノさん、面倒見悪そうでそうでもなさそうってかんじ」
「ちゃんと絵馬くんの為の行動ね」
「加点しちゃろ。ついでに他のチームの反応も見ていい?」
「いいわよ」
主だって揉めたのはかっきーのとこと北添のとこだった。どっちも相性悪そうなのいるからな。かっきー、北添がんばれ。木虎なんかは即断即決で自分がやるって宣言して理由も明確だった。えらい。加点しよ。ジュース飲みながらログ見返してぽちぽち加点減点する。若村……がんばれ。
そんなこんなで19時。仕事時間終了。私の審査員時間も終了だ。ご飯食べに行くかなー。18時頃に本部行った迅誘おうかな。そう思いながら思いっきり背伸びしてたら逆さまになった烏丸と目があった。びっくりして逆ゾリしすぎて背中から倒れそうになったところで烏丸に椅子ごと支えられた。
「なにやってるんですか」
「背伸びしたいお年頃で……」
「意味違うでしょ。危ないから気をつけてください」
ぽんぽん。
そう頭を撫でられて言おうとしてた言葉が飛んでいって無言で頷いた。蓮のなでなではもっとしてくれって感じだったのに烏丸のはそわそわするようなほっとするような感じ。どっちだ。
「ナマエさん上がりですか?」
「うん。ご飯食べいって夜間任務前に仮眠とるとこ」
「すれ違いですね。残念」
「うん」
素直な声が出た。少し寂しく感じたからだ。
私の返事に烏丸は目元を緩めて頬を撫でてきた。温かい。まぶたがゆったりになる。気分が緩やかになる。変なの。
「夜勤頑張ってください」
「うん。また明日」
そう返してモニター室から出て行った。迅だ。迅を探そう。迅の顔見たらちょっとふわふわしてるのも収まるでしょ。
「迅悠一さんいますかー!」
「ナマエさんここ本部ね」
「暇になった? 暇になった?」
「採点は終わってるけど」
「ご飯食べいこ!」
「はいはい」
立ち上がってこっちにやってくる迅に早く早くと腕をブンブンする。迅は苦笑してゆったりと歩いてきた。早くってば。
二人で廊下を歩く。迅の緩い表情みたのにまだ気分がふわふわしてる。こんな状態でご飯食べたくないな。どうしてこうなったんだろ。
「ナマエ」
「うん?」
「ひとつだけアドバイスするけど」
「うん」
「その感情を否定しちゃダメだよ」
「……どういう心境か分からないのに?」
「うん。ナマエにとって大事なものだから」
そう言って眩しそうな顔で笑う迅。迅がいうなら間違いないはず。……どうすればいいかは分からないけど。
うんうん唸る私の隣で迅が少し寂しげにしているのに気が付かなかった。