本編
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本部に呼ばれ城戸さんにこの間の任務のことを嫌み言われるかと思いきや全く関係ない話をされて拍子抜けしている。
「大学? 普通。あんなのにお金かけるのもったいなーとか最近思ってる」
「将来したいこともないんだろう。おまえは只でさえ突出した才能がないんだ。大学へ行くのは無駄のない選択だ」
「今私のことディスったよね? ねえ城戸さんディスったよね?」
と、城戸さんの仕事部屋でお茶会をしている。お茶うけを仕事机から出してきた城戸さんの姿はすごく面白かった。「秘書には内緒だよ☆」と勝手に脳内でアテレコしたのが間違えだった。
京都の有名な和菓子らしい。蓮の花? の形をしている。気にせずパクリと一口で食べると「情緒もなにもない奴だなおまえは」と怒られた。今度は生八つ橋がいいというともっと怒られた。
「……おまえは迅のことをどう思っている」
唐突にそう聞いてきた城戸さん。顔が何時もの三割増しで厳つい。怖いよ顔、と一応忠告していると「真面目に聞け」と蛇みたいな目で睨まれた。
「一番付き合いが長いのは迅だろう」
「んーそうだっけ小南じゃね?」
「男性隊員でだ」
なんで男限定? と思いつつ記憶を遡ってみると迅の付き合いは……うん一番長いね。忍田さんと林藤さんのほうがめちゃくちゃ長いけど。それを伝えると「いや……忍田君はさすがに、」と何か悩んでいる様子。
「なにどうしたの。何時もはっきりずっぱり何でも口にするくせに」
そう言うと私の顔を数秒見つめ溜め息をつかれた。ケンカ売られてるのかな。
手をワキワキさせていると城戸さんは立ち上がり本棚から表紙の立派な薄い本みたいなのを持ってきた。そしてそれを私に押し付ける。卒業証書をいれるやつみたいな感じでとても軽かった。
「なにこれ。お土産?」
「いいから開けてみろ」
開けたらなにか飛び出すやつじゃないよね……と少しびびりながら開けてみるとそこには一枚の写真。見たことない男の人が写っていた。
「………………だれ?」
「見合い相手だ」
「…………………城戸さんの?」
「おまえだ」
その瞬間おもわず向かいのソファーに卒業証書入れ(仮)を投げつける。投げるな、とまた怒られるがそんな場合ではない。
「私まだ十九なんですけど! まだお酒も飲めないんですけど! つーか誰この人!!」
「ボーダーの大手スポンサーの息子だ」
「知らない! 会ったこともないわ!」
「会ったことはある」
「え、嘘」
どこで、と聞くとこの間のイレギュラー門騒ぎのときに私が助けた人らしい。うん覚えてるわけないでしょ。何人いたと思ってんだ。
「あちらは鮮明に覚えていた。広報サイトでおまえの名前を調べたそうだ」
「なんでそれでお見合いってなるの。どんな化学変化」
「助けられたとき一目惚れしたらしい」
「…………は?」
城戸さんの言葉におもわず固まった。一目惚れ。一目惚れ。一目惚れ? なんだそれ。自分で言うのもなんだが一目惚れなんてされる顔はしていない。
「加古さんとかと間違えてんじゃないのその人」
「そう思い写真を見せたがおまえで間違いないと断言していた」
「ほら、きっと吊り橋効果ってやつだよ。ネイバーに襲われたらね、うん怖いからね」
「私もそうじゃないかと伝えたが訓練中のおまえを見て更に惚れたと言っていた」
「訓練所に一般人入れるなよ!!」
ていうか私もそうじゃないかと伝えたってなんだ。私にさっきから節々に失礼だぞ城戸さん。
「え、てかもちろん断ったんだよね城戸さん」
「……………」
「ちょっと返事してよ城戸さん」
嘘でしょ城戸さん。
「大学? 普通。あんなのにお金かけるのもったいなーとか最近思ってる」
「将来したいこともないんだろう。おまえは只でさえ突出した才能がないんだ。大学へ行くのは無駄のない選択だ」
「今私のことディスったよね? ねえ城戸さんディスったよね?」
と、城戸さんの仕事部屋でお茶会をしている。お茶うけを仕事机から出してきた城戸さんの姿はすごく面白かった。「秘書には内緒だよ☆」と勝手に脳内でアテレコしたのが間違えだった。
京都の有名な和菓子らしい。蓮の花? の形をしている。気にせずパクリと一口で食べると「情緒もなにもない奴だなおまえは」と怒られた。今度は生八つ橋がいいというともっと怒られた。
「……おまえは迅のことをどう思っている」
唐突にそう聞いてきた城戸さん。顔が何時もの三割増しで厳つい。怖いよ顔、と一応忠告していると「真面目に聞け」と蛇みたいな目で睨まれた。
「一番付き合いが長いのは迅だろう」
「んーそうだっけ小南じゃね?」
「男性隊員でだ」
なんで男限定? と思いつつ記憶を遡ってみると迅の付き合いは……うん一番長いね。忍田さんと林藤さんのほうがめちゃくちゃ長いけど。それを伝えると「いや……忍田君はさすがに、」と何か悩んでいる様子。
「なにどうしたの。何時もはっきりずっぱり何でも口にするくせに」
そう言うと私の顔を数秒見つめ溜め息をつかれた。ケンカ売られてるのかな。
手をワキワキさせていると城戸さんは立ち上がり本棚から表紙の立派な薄い本みたいなのを持ってきた。そしてそれを私に押し付ける。卒業証書をいれるやつみたいな感じでとても軽かった。
「なにこれ。お土産?」
「いいから開けてみろ」
開けたらなにか飛び出すやつじゃないよね……と少しびびりながら開けてみるとそこには一枚の写真。見たことない男の人が写っていた。
「………………だれ?」
「見合い相手だ」
「…………………城戸さんの?」
「おまえだ」
その瞬間おもわず向かいのソファーに卒業証書入れ(仮)を投げつける。投げるな、とまた怒られるがそんな場合ではない。
「私まだ十九なんですけど! まだお酒も飲めないんですけど! つーか誰この人!!」
「ボーダーの大手スポンサーの息子だ」
「知らない! 会ったこともないわ!」
「会ったことはある」
「え、嘘」
どこで、と聞くとこの間のイレギュラー門騒ぎのときに私が助けた人らしい。うん覚えてるわけないでしょ。何人いたと思ってんだ。
「あちらは鮮明に覚えていた。広報サイトでおまえの名前を調べたそうだ」
「なんでそれでお見合いってなるの。どんな化学変化」
「助けられたとき一目惚れしたらしい」
「…………は?」
城戸さんの言葉におもわず固まった。一目惚れ。一目惚れ。一目惚れ? なんだそれ。自分で言うのもなんだが一目惚れなんてされる顔はしていない。
「加古さんとかと間違えてんじゃないのその人」
「そう思い写真を見せたがおまえで間違いないと断言していた」
「ほら、きっと吊り橋効果ってやつだよ。ネイバーに襲われたらね、うん怖いからね」
「私もそうじゃないかと伝えたが訓練中のおまえを見て更に惚れたと言っていた」
「訓練所に一般人入れるなよ!!」
ていうか私もそうじゃないかと伝えたってなんだ。私にさっきから節々に失礼だぞ城戸さん。
「え、てかもちろん断ったんだよね城戸さん」
「……………」
「ちょっと返事してよ城戸さん」
嘘でしょ城戸さん。