MHA中心
幼少期 運命
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
次いで行った爆豪宅では、爆豪もまた普段滅多に見せることの無い涙を溢れさせ、なんで怜奈がこんな目に遭わなくちゃなんねぇんだよ!!とやり場のない怒りを燃やしていた。
「許さねぇ……っヴィランなんて、俺がぶっ飛ばして…!!」
「ありがとう、勝己くん。でもいいの…誰も悪くなんてないんだから」
「んなわけねぇじゃんか!!そんな奴がいるから…」
震えながら言う爆豪の頭を優しく撫でると、彼はその手を取りながら言い放った。
「これから怜奈が傷つくことなんてないように、俺がお前を守るから!!」
必ず、ヒーローになるから!!
手を握りながらふーっふーっと言い切った爆豪に怜奈は笑いをこぼすと、ありがとうと満面の笑みで返した。
「お互いヒーローを目指していたら、きっとどこかでまた会える。その時まで…またね、勝己くん」
爆豪もまた、この時誓ったのだ
彼女を守るのは自分で
彼女の隣に立つのも自分であると
そして怜奈は、この土地から姿を消したのだった。
──────────
───────
─────────────
怜奈はオールマイトに預けられることになった。
誠の親はどちらとも既に他界しているし、母であるレイラの両親もどこにいるのかわからない
そこで何人ものヒーロー達が里親を志願したが、誠の遺言によりオールマイトが里親になることになった
それに始め怜奈は迷惑ではとオールマイトを心配そうに見つめたが、彼はとんでもないとその身を抱き上げた。
「逆に罰が当たりそうさ。こんな天使と共にいられるなんてね!」
そう言っておちゃめに笑うオールマイトに思わず首に縋りついたのは記憶に新しい。
オールマイトは怜奈のことを元からとても可愛がっていたし、それによってよく誠とも言い争いになった。
今回の怜奈の姿を見て、オールマイトはなんて優しい子なのだと改めて少女の真っ直ぐな心の強さを感じていた。
優しいは強い
だからこそ、自分が守ってあげなければ
彼の忘れ形見であるこの子の笑顔を失わせるわけにはいけないと彼もまたそう決意を固めたのであった。
運命は様々な思いと複雑に交差し進んでいく
Fin
3/3ページ