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期末試験
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《期末試験当日 》
筆記試験が終わり 今日、ついに演習試験の日となった。
「それじゃあ演習試験を始めていく」
そして集合場所には、真ん中に立つ相澤をはじめ、プロヒーローがコスチュームを着たA組の前に立ち並ぶ。相澤はそのまま試験内容の説明を開始した。
「この試験ももちろん赤点はある。林間合宿に行きたけりゃみっともねぇヘマはするなよ。諸君なら事前に情報を仕入れてうすうす感づいてるとは思うが…」
「入試みてぇなロボ無双だろ!!」
「花火!カレー!肝試しーー!!」
試験についてロボット演習だろー!とテンション高く盛り上がっている2人は、どうやら怜奈が予測している対人のことをすっかり忘れているらしい。
これだけの先生が集まっているということは、やはり………
「先生達との、対人演習…」
「「………………あ」」
「そのとおり!!」
怜奈がポツリとこぼした言葉に上鳴と芦戸は思い出したのかビシリと固まり、さらに何処からか声が聞こえたと思えば相澤の捕縛布の間からひょこっと言う効果音とともに我が校の最高責任者・根津が姿を現した。
どうやって入ったんだろう…と怜奈が内心で考えていると根津は相澤の体を伝って下に足をつける。(相澤はどこか諦めたような表情をしている)
「残念だけど、諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」
改めて内容をまとめると、今回の試験は敵連合の出現による警戒態勢の強化もあり"対人戦闘訓練"を重視する方針となったという。
そのため、これから2人1組で先生との対人戦闘を行うのだ。
組み合わせは個性・実力などを分析して既に組まれており、戦う教師もそれに合わせて決まっている
そして発表された組み合わせがこうだ
1.轟・八百万 VS 相澤
2.緑谷・爆豪 VS オールマイト
3.芦戸・上鳴 VS 根津
4.青山・麗日 VS 13号
5.口田・耳郎 VS プレゼントマイク
6.蛙吹・常闇 VS エクトプラズム
7.瀬呂・峰田 VS ミッドナイト
8.葉隠・障子 VS スナイプ
9.砂藤・切島 VS セメントス
10.飯田・尾白 VS パワーローダー
が、発表された組み合わせに全員が首を傾げる
「それぞれステージを用意してある。10組一斉スタートだ。」
「あの、消太先生…私は?」
「怜奈ちゃんだけ名前が無いんですけど……」
自分の名前がないことに怜奈が声を上げると、緑谷も困惑気にそう漏らす。
それに相澤はああ、と一区切り入れると怜奈に視線を向ける。
「怜奈、お前の試験内容は特別になる」
「と、くべつ…?」
「お前には、こいつらが終わった後に試験を行ってもらう。それまでリカバリーガールのサポートを頼む」
「…わかりました…」
特別、という言葉にひっかかるが全員が終了した後ということは演習が終了した教員の誰かが自分の相手をするのだろうと推測しバスへと移動するみんなに声をかける
「みんな、頑張ってね」
「うん!」
「怜奈ちゃんもね!」
それぞれが力強く頷き返してくれたのに、乗り込む生徒達に手を振り笑顔で見送る。後ろからリカバリーガールの声がかかり、彼女と共に出張保健所に待機する。
部屋一面に設置されたモニターには生徒達の姿が映し出されており、様々な視点からその様子を見ることができるようになっている。
両手を組み、再び頑張れ…と呟いた
そしてついに、試験は開始されるのだった
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「不安かい?」
「…ちょっとだけ…」
試験の始まりを告げたあとリカバリーガールが声をかけると、怜奈は伏し目がちに小さくこたえる
「お前さんについては、特に課題はないよ」
「え?」
「実際、会議でも高い評価を受けてた。戦いの組み合わせについても怜奈が一番時間がかかってたさね」
その時の様子について、リカバリーガールは手を組みながら記憶を甦せ、仕方の無い奴らだ……と騒いでいた教師達に対して苦笑を浮かべながら息を吐き出した。