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エンデヴァーヒーロー事務所
都内の一等地に建つこの事務所は、No.2ヒーローの名に相応しい高層ビルになっており、外も十分厳格な佇まいだが中もそれらしく造られている。
そんな事務所の最上階の最奥に轟と共に足を進め扉を開けると、立派な革張りの1人がけの椅子に座りながら腕を組んでいるエンデヴァーの姿があった。
「焦凍、怜奈、よく来たな!」
「今回はご指名ありがとうございます、エンデヴァーさん」
「そんな堅苦しい挨拶はいい!隣に…」
「ふざけんなこのクソ親父」
ふんぞり返っているエンデヴァーに机の前まで来て挨拶をすると彼はそんなことよりと自分の隣へと怜奈を移動させようとするが、それにすかさず轟がサッと怜奈を隠すように前に立ち、まるでゴミを見るかのような目を実の父親に目を向ける。
「何故だ焦凍!!」
「怜奈に近づくな、穢れる」
「しょ、焦ちゃん…」
「何を言う!怜奈はいつか家に迎え入れるんだぞ!!なんなら焦凍の嫁として!!」
「ッ怜奈の前で何言ってんだ!」
「2人の間に子供ができればヒーロー界一の強さになるぞ!!」
「そんなことを言ってるんじゃねぇ」
嫁発言に吹き出す轟だが、エンデヴァーは構わず未来予想図を豪語しだすのに、怜奈が時間ももったいないし、エンデヴァーさんがお仕事している姿を見せて欲しいと言えば、エンデヴァーは全身から燃え盛っている炎を更に大きくして勢いよく立ち上がる。
「むん!いいだろう!!では早速コスチュームに着替えてこい!!」
「(むん…?)」
「(むん…)」
そう言われて案内されたロッカールームで手早く着替えを済ませると、向かいのドアから同じく着替えを済ませた轟も顔を覗かせる
「焦ちゃんコスチューム変わったんだね!」
「おう」
「いいね!そっちのが好き」
「…好きか?」
「うん!かっこいいよ!」
「そうか…」
轟のコスチュームが変化したのに真っ先に指摘すれば彼は軽く右腕を上げるので素直に自分の感想を述べれば、ほわほわと轟の周りの空気が柔らかくなる。
荷物を持ちエンデヴァーの待つ場所に2人で移動していく。
「そういや、なんで怜奈はここを選んだんだ?」
「今の私に必要なのは、様々な場面への対処と経験だから、事件解決率の高いエンデヴァーおじさんの事務所が適していると思ったの」
「………確かにな」
どこか複雑な表情で小さく肯定した轟に苦笑しながら先程の場所へと戻れば、エンデヴァーは自分たちの姿を確認すると同時に、事務所内にいる者達に指示を出す。
「我々はヒーロー殺しを追う!!前例通りなら保須に再びヒーロー殺しが現れる、しばし保須に出張し活動する!!」
そしてサイドキックが手配してくれた車にエンデヴァーと乗り込む。
目的の保須市に到着した後は事件が起きた場合どういう行動に移るべきか、被害者が出ないための避難誘導の仕方など様々な指導を受けながら、ヒーロー殺しに会うことはなくその日1日のパトロールを終えた。
(エンデヴァーおじさん、どの指示も的確で無駄がないね…)
(…やっぱ、No.2の名は伊達じゃねぇってことか…)