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雄英体育祭
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ガラッ
「おはよう!」
シーン……………
「…………あれ?」
扉を開けていつもどおりに挨拶した怜奈だったが、なぜか入った瞬間に皆一斉に固まってしまった。
どうしたのかとドアの1番近くにいた芦戸に声をかける。
「えっと、三奈ちゃん?」
「……………………こっ」
「こ?」
「「「「降臨されたあああぁ!!!」」」」
「へ?」
どわぁあああ!!と全員がガッツポーズをして歓喜した。
いまいち良くわかっていない怜奈をそのままに、その喜びのままクラスの中心へと彼女を追いやる。
「怜奈ちゃん……!!」
「怜奈さん!ご無事で何よりですわ!!」
「神風!LINYしても連絡無かったから俺ら心配してたんだぜ?!」
「怜奈!お前なんで電話にも出ねぇんだ!!意識が戻ったら真っ先に俺に連絡しろや!!!」
「怜奈、爆豪に連絡しないのはわかるが、俺には連絡して欲しかった」
「喧嘩売っとんのかてめぇは!!!」
「怜奈ちゃん!オールマイトから意識ないって聞いて、僕ほんとに心配したんだよ!」
「よかったよぉぉおおおおお!!!!」
麗日と八百万を筆頭に涙目になりながら彼女に飛びつくと、他の女子達も一緒になって飛びつく。
そして切島を中心になぜ連絡を寄越さなかった。心配した。無事でよかった。などと声をかけられる。
ぎゅうぎゅうと抱きしめてくる女子達をそのままに携帯…?と言われ気づく。
ハッ「そうだ連絡!!!」
「「「忘れてたんかい!!!」」」
今気づきました!!と言わんばかりの顔をする怜奈に全員がツッコミをいれる。
案外ぬけてるな、と上鳴や瀬呂が笑えば、怜奈も恥ずかしそうに笑った。
「あはは……みんなに会えるってはしゃいじゃってたから、連絡するの忘れてたよ…」
ごめんね?とはにかみながら謝る怜奈に全員の心が一致した。
(((((天使)))))
「それより神風くん!!さきの事件では、俺たちは君に助けられた!改めてお礼を言わせてくれ!」
「え、そんな、私は何も……」
「いいえ怜奈ちゃん。あなたがあの時指示してくれたから、みんな怪我をせずに済んだの」
「梅雨ちゃん……」
「それに、私はあなたに助けられたわ。
私達が怖くて動けなかったとき、怜奈ちゃんは真っ先に来て身を呈して守ってくれた…だからありがとう、怜奈ちゃん。
無事でいてくれて本当によかったわ」
コホンと咳払いした飯田がクラスを代表するように言えば、今度は蛙吹が涙目のまま怜奈の手を握りながら感謝を伝える。それに周りの人達は次々と彼女に感謝を伝えていく。
「そんなことない…私は ……」
「怜奈ちゃん…?」
「私があんな行動ができたのも、みんながいてくれたから…護りたいって、思えたからなの…だから、みんながいてくれてよかったよ」
にこりと笑いながらありがとうと伝えれば、彼らは一瞬目をぱちぱちとさせるといつものように笑い返した。
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「皆ーーー朝のHRが始まる。席につけーーー!!」
「ついてるよ、ついてねーのおめーだけだ。」
あれから少し話し、そろそろ鐘が鳴る、という所で全員が椅子に座り先生が来るのを待つ。
そのやりとりに笑っているとドアが開いた。
「おはよう。」
「相澤先生復帰早ぇぇぇぇぇ!!」
右腕に包帯をまいて固定している相澤が教室に入ってくると誰かがそう叫んだ。
彼の安否を確認してくる声も聞こえるが、相澤はそんなことどうでもいいと一蹴りすると、すっと目を細める。
「まだ戦いは終わってねぇ」
「雄英体育祭が迫ってる」
「「「「クソ学校っぽいの来たあああ!」」」」
その言葉を聞いた途端に全員が両手を上にあげ盛り上がる。(峰田は違うが)
雄英体育祭…雄英生ならばまずその存在を知らない者はいないだろう
この体育祭はテレビで全国へと放送され、さらにはトップヒーロー達が足を運び、その活躍を見て見込みをつけスカウトをするのだ
将来ヒーローになるのならば多くの人達にその存在を知ってもらえることは、それだけで有利になる。
「年に1回…計3回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ!」
ヒーローを志す者ならば、このイベントがどれだけ大切かは分かっている。
もう、見ている側ではないのだと、そうあらためて実感したのだった。