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雄英体育祭
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先程の大爆発の修復作業により少し遅れた時間。前の2試合を経て競技台に立つ怜奈と常闇。
《さぁお次は強者対決!!
前の試合では余裕のある勝利を収めた 常闇踏陰! VS 先程の試合で観客達を守ってみせたエンターテイナー!俺の推し、神風怜奈!! 》
常闇は個性だけでいえば怜奈と同様ほとんど死角はなく、また広範囲の守備と攻撃力を併せ持つ。
加えてダークシャドウには意思がある。それ故に対応の幅が桁違いだ。
控え室に行ってからも彼の個性について考えてみたが、今のところそれらしい弱点は見つけられていない。
お互いを見つめ合い警戒していると切られるスタートで、すぐさま彼は攻撃を仕掛けてきた。
「ダークシャドウ!!」
「アイヨ!!」
勢いよく向かってくるダークシャドウから目をそらさずに瞬時に身を屈め避け、低い体勢のまま体を走らせる。
「"
「っ甘い!」
その隙に"
掴まれる前にとそのままダークシャドウを踏み台に"
空中で浮いている間にも間髪おかずに攻撃を仕掛けてくるので身体を捻り地面に足をつけると再び"
「俺は神風を尊敬している。」
「常闇くん……」
「お前と今こうして戦えることを、誇りに思う。だからこそ、俺は神風に挑戦したい」
《常闇宣戦布告からの猛攻撃!!怜奈ちゃんに反撃の隙を与えず!!!
頑張れ怜奈ちゃん!!!》
《私情。》
「ダークシャドウ!!」
「オラァ!!」
その宣言通りダークシャドウはさらに縦横無尽に駆け回り追い詰めてくる。"
何か、何かあるはず。
万能なこの個性にも、何か…
ダークシャドウ…と改めて彼の個性の名前を復唱し、ハッと思考に蘇るは自分の魔法の中の1つである"
シャドウ……影……………
もし自分のものと同じなのならば…
やってみる価値はある。
たんっとダークシャドウの肩から飛び上がり、辿り着いた答えを実践するために空中で大きく息を吸い込んだ。
「この身に纏い闇を照らせ"
瞬間、魔術師のような姿をした全身が白く輝く女性が現れたかと思えば、風が吹き荒れ、彼女の姿を覆い隠す。
風によって弾かれそうになる常闇の身体をダークシャドウが支える。
腕の隙間から怜奈の姿をうかがおうとした時には、風が晴れる。
が、その姿を目に映した瞬間、会場の者達は目を見開くこととなる。
《あれは……………》
《突如光を纏う女神が現れたと思ったら……怜奈ちゃんの姿が女神と一緒になったぞ?!!》
ふわりと静かに降り立った怜奈は閉ざされていた瞳をゆっくりと開け常闇達を虹色の瞳で射貫く。
"
「怜奈ちゃんの魔法の個性、身体に纏うことも出来るのか…!」
「すごい……」
導き出した答えに、足首まで伸びた髪が揺れるのを感じながら彼らの様子を伺えば、あれだけ続いていた攻撃のラッシュはやみ、逆に距離を置かれている。
自身も持つ"
同じ影であるダークシャドウの弱点も同じであると予想した結果、"
自分の放つ光に近づいてこないダークシャドウと苦い顔をする常闇に、彼の弱点も光だと確信する。
"
《まさに女神!!!その輝きに先程まで猛攻撃を繰り返していた常闇の動きは、完全に停止しているぞ?!》
《闇と光…恐らく怜奈は常闇の弱点を探るために攻撃を避け続け反撃の隙を伺っていたんだろう。戦闘中においての思考力・観察力が高いからこそできる事だ》
光を放つ限りダークシャドウは怯え攻撃を仕掛けられない状態になった常闇はその姿を映すことしか出来ない。
「 大地に光の矢を降らせよ "
──────ズドドドドドドドッ!!!
「グッ!!!」
「ヒカリ、コワイ、コワイヨ!!」
「っダークシャドウ!!」
下にいる彼らを見下ろし、手元に召喚された弓を引けば、無数の光の矢が競技台へと降り注ぐ。
彼らの周りを取り囲むように競技台に突き刺さった矢は光を放ち、ダークシャドウの動きを完全に封じる。
矢を放ち終わり"
「…常闇くん……」
「ああ…俺の、負けだ………」
「常闇くん降参!!神風さん 三回戦進出!!」
オオオオオオオオオオ!!
《こいつぁシヴィーーーーー!!!圧倒的!!!まさに勝利の女神!!》
観衆達の割れんばかりの歓声とマイクの興奮したようなアナウンスを聞きながら"
「ありがとう、常闇くん」
「それはこちらの台詞だ。やはり強いな、神風」
「オメデトウ」
「ダークシャドウくんもありがとう!」
最後に握手を交わせばダークシャドウからも握手を求められるので握り返すと嬉しそうに擦り寄るので、それを見た常闇にべしっと頭を叩かれていた。
「フミカゲイタイ!」
「あまりベタベタするな」
「ヤキモチー」
「ちっ違う!!」
「仲いいねぇ」