MHA中心
雄英体育祭
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「怜奈、本当に学校行くのかい?あと1日くらい休んだほうが…」
「大丈夫だよパーパ、もう傷も治したし…ね?」
「しかし…」
朝早い時間、オールマイトは渋い顔で愛娘を見つめていた。
同じく眉を下げてこちらを見つめる怜奈は昨日の臨時休校を経て学校に行こうと準備をしていたのだが、
如何せん目の前の保護者は超がつくほどの過保護なので、まだ休んだほうがいいのではないか。もう少し様子を見たらどうかと怜奈が登校するのを渋っていた。
大事な愛娘が酷い怪我を負ったということに、過保護ぶりにさらに拍車がかかってしまっているらしい。
「ほんとに大丈夫だから…」
「Mmm…でもやっぱり…」
「じゃあパーパが一緒に学校行ってくれる?私、先生達にも会いたいし…だめ?」
「うっ…」
オールマイトは滅多にわがままを言わない怜奈のだめ?にはすこぶる弱い。結局一緒に登校する、ということで落ちつき、一緒に家を出る。
教師であるオールマイトに合わせて家を出たので、辺りに他に登校している影は見当たらない。
「やっぱり駄目だね私は…君が絡んでいるといつも冷静にはいられない…」
「…でも私、パーパがそこまで気にかけてくれるなんて凄く嬉しいし、何よりパーパをそんな風に独占できるなんて、私とっても贅沢者だね!」
「怜奈…!!」
思わずオールマイトがズーンと落ち込んでしまえば、怜奈は彼の手を握り笑顔でそうこたえる。
いくつになっても無邪気に喜んでくれる可愛い愛娘にオールマイトは感動し、幸せな気持ちになりながら一緒の登校を満喫した。
「怜奈じゃない!傷はもういいの?」
「怜奈さん、心配したんですよ…」
「もう少し休んでよかったんじゃないのか?」
オールマイトと共に職員室へと入室すると、彼に挨拶をしようと振り返った先生達がその後ろにいる彼女に気づく
おいでおいでーと手招きをされ近くまで行くと、ミッドナイト、セメントス、パワーローダーがすぐさま声をかける。(その際オールマイトは吹っ飛ばされた)
あの事件のあと病院に運ばれた怜奈に彼らはすぐに駆けつけたのだが、ずっと眠っていた怜奈にお見舞いの品だけを大量に置いてき、仕事もあるからということで泣く泣く帰っていったのだ。
それに対してお礼と大丈夫だという旨を伝えれば、彼らは1人ずつ頭を撫でお菓子を渡す。
ミッドナイトに至っては怜奈を抱きしめ頭を撫でている。
「HEY!怜奈ちゃんを離してくれよ! 」
「何よマイク邪魔しないでよ!!」
「ぐはっ!」
すかさずマイクが間に邪魔に入り引き剥がし逆に怜奈を抱きしめると、ミッドナイトは彼の横腹に一発入れる。
そのままぎゃいぎゃいと言い争っているのを見て、相澤はすっと怜奈をちゃっかり自分の隣へと避難させた。
「、消太先生その包帯…」
「バアさんが固定しとけって巻いただけ。痛くないから大丈夫だ。それより学校来たのか、休んでもよかったんだぞ?」
「怪我もないし、先生やみんなに会いたかったんだもん…」
何度目かわからない台詞に思わずぷぅーと頬をふくらませながら言えば、彼は目元を手で覆い天を仰いでいる。
「(kawaii)」
「先生?」
「あ、いや、なんでもない。それよりうるさくなってきたし、そろそろ教室行ってやれ。あいつらも早くお前に会いたいだろうしな」
「うん!あ、これお弁当」
「ありがとう。じゃ、あとでな」
「いってきまーす」
未だに騒いでいる(何か人数増えてるしオールマイトまでいる)彼らに一言声をかけようと思ったが、
相澤がしなくていいと言ってドアまで誘導してくれたので、そのままお辞儀をしてから教室へと向かった。
(だからぁ!怜奈ちゃんはお前らよりも俺と仲良しなの!!)
(ちょっと関わることが多いからって調子ノッてんじゃないわよ!!)
(怜奈は私の可愛い娘だよ!!私が1番に決まっている!!)
(それはズルいですよ!)
(ねぇ怜奈!誰が一番好き?!)
(もう教室行かせましたよ。)
(What?!イレイザー!俺まだ怜奈ちゃんといたかったのに!)
(ああ、俺は怜奈の"担任"だからな。学校ではいつでも会えるから忘れてたよ。)
(((1番タチ悪いな!!!)))
1/15ページ