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「いいね、お前…欲しい。」
「…私は、あなた達を倒します。」
広場の敵はほとんど気絶しているか拘束されている。
主格は死柄木、脳無、そして死柄木に生徒一人に逃げられたことを報告しにきた黒霧のみ。
生徒一人逃げられたことにガリガリと頭を掻いていた死柄木だったが、怜奈が自分たちの前に降り立つと今は怜奈だけを見つめている。
この人達は、危険だ
みんなをこの人達に近づけさせてはいけない
なら
「(私は、全力でみんなを守ろう)」
「ボルツ!!!」
カッッッ!!!!
決意を固めた怜奈がそう叫べばと辺り一面が眩い光に包まれる。
思わず目を瞑った死柄木達だったが、次に目を開けた時にはその目を見開かせる。
「は…なに、その姿…?お前もしかして変身した…?」
目を開けた先には肩までだった虹色の白色の髪が、漆黒に輝く足首まであるであろう長さの髪に変わった怜奈が立っていた
ゆっくりと目を開いた彼女の瞳も、深い闇を纏っている。
これが彼女の宝石の個性の真骨頂、変幻
変幻を遂げ宝石本来の力を100%引き出した彼女の能力は今までの非ではない。さらにその姿は宝石本来の能力を示すかのように姿がその能力によって変わる。
そんな彼女の姿に死柄木はますます欲しくなったと顔をニタニタと歪ませた。
「いいねぇ、面白いよお前…。それ何の個性?」
「…あなたには、教えられません。」
「気に入ったなぁ…決めた。お前を貰っていくよ。」
「私は、あなたの言いなりにはなりません」
「そうかな?脳無。」
ぉぉおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ
物凄い雄叫びを上げる脳無は次の瞬間怜奈の目の前へと移動し、拳を振り上げる。
怜奈はその拳をするりと避け、脳無の頭上へと宝石をまとわせた"
がすぐに体制を立て直し向かってくる。
"
「どこにっ………ッッ!!!!」
「仲間を取れば、代わりに来てくれるか?」
「梅雨ちゃんっ!!」
死柄木が移動した先は水難ゾーンにいる蛙吹の目の前。
隣にいる峰田と緑谷は、死柄木の圧とスピードに体が固まり、動く事が出来ない。
ゆっくりと蛙吹の顔にかざされる掌に、ボロボロに崩れた相澤の肘が怜奈の中で浮かび上がった
ぼろりと、肌が崩れる音がする。
だがそれは蛙吹の顔からではなく、彼女を庇い死柄木の手を掴んだ怜奈の手から出た音だった。
仲間を守るために戸惑いなくその身で攻撃を受けた怜奈の宝石になった手は中心から崩れ、その様子に全員が目を見開いた。
「みんなは、傷つけさせない…!」
「……カッコイイなぁ。それにすっげぇスピード…瞬間移動じゃん。」
死柄木がパッと手を離せば怜奈は僅かに崩された手に顔を顰めながらも"
その姿を見た死柄木は治療もできんの?とパッと顔を輝かせ嬉しそうに笑う。
「すげぇなほんとに…強くて、治療もできるとか。チートだなぁ、欲しいなぁ………回復キャラはうちにいないからちょうどいい」
どこか興奮したような死柄木をこの場から離れさせるために殴り飛ばそうと怜奈が手を振りあげた瞬間、向かって来た脳無がそれを受け止めた。
またそのまま殴りかかってくる脳無の拳を今度は怜奈が"
双方の腕からギリギリと音が鳴り少しでも加減を間違えば即座に攻撃をくらってしまうだろう。
「ぐっ………!!!!」
「「「怜奈ちゃん/神風!!!!」」」
固まっていた3人がハッと声を出し、怜奈は額から汗を流し奥歯を噛み締める。
「へぇ、怜奈って言うのか…おいおい、あんま傷つけるなよ脳無。怜奈は俺達が連れて帰るんだぞ。」
"
「梅雨ちゃん…二人を連れて逃げれる…?」
「…怜奈、ちゃん?」
「お願い、梅雨ちゃん」
彼らを振り返り麗日に向けたものと同じ、安心させるように笑顔を見せると、どこまでも優しいその表情に3人は目を見開いた。
「!!ダメだっ!怜奈ちゃ」
「ッ行くわよ、緑谷ちゃん、峰田ちゃん!!」
怜奈へと手を伸ばす緑谷と、恐怖で動けない峰田を蛙吹は自分たちがこの場にいない方がいいと判断し、彼女にしては珍しく顔を歪ませながら舌を使い彼らを連れてその場から脱出した。
その様子に怜奈はありがとうと呟くと、改めて目の前の脳無と向き合った。
背後は水
それなら…………
「 かの敵を捕らえよ "
叫ぶと同時に背後の水からできた人魚姿の少女が怜奈の背後につく
「今度は何?」
そう死柄木が言葉にすれば、彼女の周りには水が纏い始め、人魚の少女が手を振りあげると
グオオオオオオオオオオオ!!!
背後の水から水の龍が大口を開けて現れ脳無を飲み込まんとする。
脳無は避けようとするが巨大な龍からは逃れられず飲み込まれてしまう。
飲み込まれた水の中ではさらに脳無を追い詰めようと水が四方八方から脳無を攻撃している。
「やべえ超すげぇ!なんだこれ?」
はしゃいでいる死柄木を他所に脳無の体は水によって抉られていくが、何度も再生するのを見て超再生かと眉を顰める。
それにさほどダメージを受けていないところを見ると、吸収の個性もあるのかもしれない。
「いいねえ、怜奈!おもしろいなぁ!…おい黒霧、怜奈を連れて帰ろう」
「ええ、それには賛成しますが、このままでは脳無がやられてしまいますよ死柄木弔」
「そうだな…脳無こっち来い。」
すると水の中でも彼の声を聞き取った脳無が水の中なから脱出し、こちらへと向かってくる。
「ッ"
"
援軍を迎えに行った飯田はまだおそらく時間がかかるだろう。
こちらには戦闘不能の者が確認するだけで2人いる。
ここにいないみんなの状況も確認しなければいけないし、魔法の使いすぎで怜奈本人の体力も限界に近づいてきている。
しかし今ここで自分が倒れてしまえば、みんなにどんな危害を加えるかもわからない。
耐えなければ、と脳無を射貫いたその時
バアンッ!!!!!!
扉が破壊される音と、歓喜する声が聞こえる。
あぁ、彼が来てくれたのだ
「もう大丈夫。私が、来た。」
出入口へと顔をあげれば、いつもの笑顔ではなく歯を食いしばった英雄
オールマイトが立っていた
「オール、マイト……………」
「…コンテニューだ。」