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雄英の門の破壊から一夜明けた今日、昨日は結局何も連絡がなかったので、特に問題はなさそうそうかな…と怜奈は少しほっとしていた。
朝のHRで相澤が本日の授業のことを話し始めた。
「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイトそしてもう一人の三人体制で見ることになった」
そう言いながら相澤はRESCUEと書かれたカードを取り出した。
「災害水難なんでもござれ人命救助訓練だ!」
「レスキュー…今回も大変そうだな」
「ねー!」
「バカおめーこれこそヒーローの本分だぜ!?鳴るぜ!!腕が!!」
「水難なら私の独壇場ケロケロ」
「おいまだ途中」
相澤はヒーローらしい活動に興奮しているクラスを静かにさせると簡潔に説明をする。
「今回の戦闘服の着用は各自の判断で構わない中には活動を限定する戦闘服もあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。以上準備開始」
相澤の合図とともに全員が準備に取り掛かった。手早く準備を済ませ戦闘服に身を包んで駐車場に行けば、ピーッと笛を吹く音がした。反射的にそちらに目を向ければ、笛を鳴らしたのは飯田らしい。
飯田はスムーズに乗り込めるようにと独特の動きとともに生徒を並ばせていく。彼の指示のとおり二列に並んでバスに乗りこんだがバスは路線バス形式のものでその意味をなさなかったため飯田は乗り込んだ瞬間落ち込んだ。
最後に怜奈がバスに乗りこみ、どこに座ろうかと視線を動かすと轟がこいこいと手を動かしていたので隣に座らせてもらう。
「ありがとう焦ちゃん」
「ああ」
「くっそ轟!!!そこ代われ!!!!」
「黙っていろ峰田」
「障子てめえ━━━━━━━━!」
相変わらずの峰田が障子と言い合っているのを尻目にバスはゆっくりと動き出した。
そのバス特有の揺れに思わず怜奈があくびを出せばたまたまそれを見ていた轟が眠いのか?と顔を覗きこんできた。
「えへへ、ちょっとだけ…」
「肩貸してやるからちょっと寝るか?」
「え?でも…」
「ほら」
「じゃあ、ちょっとだけ…ありがとう焦ちゃん」
「おう」
それから轟の肩を借りて少しだけ眠ることにすると、心地いい肩の重みと柔らかく閉じられた瞳につられてか轟も優しい香りに促されゆっくりと目を閉じた。
フッと意識が浮上した怜奈がバス内を見渡せばまだ着いてはいないらしく、ふと頭に感じる重みに目を向ければ轟も眠ってしまっていた。
やっぱりバスの揺れは眠くなるんだな。と少し笑いながらあどけない顔で眠る轟を起こさないように姿勢を正して寝やすいように調節をしていると個性の話をしていたらしい切島が声を上げた。
「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪に神風だよな!」
ん?と思い目を向けると何人かが…というかほとんどが怜奈に視線を向けていた
「私…?」
「怜奈ちゃんの個性は激レアハイスペックだし、見た目とも相まって目立つもんなぁ」
「それに怜奈ちゃんはとっても可愛くて魅力的だから、きっとすぐに人気が出るわね。でも爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそう」
「んだとコラ出すわ!!」
「ホラ。」
「この付き合いの浅さで怜奈ちゃん以外には既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ。」
「てめぇのボキャブラリーは何だコラ!!殺すぞ!!怜奈はおめぇらとはちげぇんだわクソが!!! あと半分野郎!!てめぇいつまで怜奈の肩使って寝てんだ!!起きろ!!!」
「か、かっちゃんがいじられキャラになってる…流石は雄英…!」
「み、みっちゃん落ち着いて…」
緑谷は衝撃…………!と言った感じで青ざめてその光景を見ているのに怜奈が苦笑しながら震えている緑谷を見て落ち着かせる。
「もう着くぞ、いい加減にしとけよ…」
「「「ハイ!!」」」