MHA中心
個性把握テスト〜戦闘訓練
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それからも八百万と轟とで3人でお喋りをしていれば(と言っても殆ど怜奈とだけ喋ってる)、用意されている机はほぼうまっていた
するとまたガラリとドアが開き
見慣れたもしゃもしゃ頭が入室しさっきまで爆豪と言い争っていた眼鏡の男子とボブヘアーの女子と話しているのが見える
合格したとは聞いていたが、その姿を見て嬉しくなりまた声をかけようとしたその時
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」
聞こえた声は大好きな兄のような存在のうちの1人のもの
「ここはヒーロー科だぞ 」
と言いながらゼリー飲料を一気に飲み干す寝袋に包まれた男
さっきまで一緒に話をしていた彼が何故かここにいる
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
そんな唖然とする彼女の表情を見てか彼は一瞬笑ったように見えた
「担任の相澤消太だ、よろしくね」
担任…?!
聞いてない…!ほんの少しの怒り+戸惑いととてつもない嬉しさで怜奈は軽いパニックを起こしていた
全員座ったのを確認して彼はゴソゴソと寝袋を漁った
「早速だがコレ着てグラウンドに出ろ」
と服を取り出す彼に、え、入学式じゃないの!?と全員が困惑するがとりあえず体操服を貰おうと出席番号順に取りに行く
必然的に怜奈が最後になり服を取りに行けば彼女はぷくぅと片方の頬を膨らませていた
「言ってくれればよかったのに…」
「驚かせたかったんだよ、そう膨れるな」
膨らんでいる頬をつつけばぷしゅうと空気が抜けた
それに思わずくつりと笑いをこぼせば彼女は恥ずかしそうにしながらも嬉しいから今回は許してあげる!とぷりぷりとしている。可愛い
「怜奈のはこれな」
「あ、先生の寝袋体操服」
「嫌か?」
「ううん、先生の匂いがするね」
嬉しそうにする彼女に相澤は胸元を握りしめた
「「(仲良しかよ…羨ましい!!!)」」
相澤はクラスから嫉妬を買った(主に轟、爆豪、八百万から)
とりあえずみんなは下駄箱で靴を履き替えて外へ出て
それから相澤に言われた言葉を繰り返すように叫んだ
「個性把握テストォ!??」
「入学式は!??ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
「…!??」
聞き返した人に冷静に返す相澤
「雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り。ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ?『個性』禁止の体力テスト。国は未だ画一的な記録を取って、平均を作り続けてる。合理的じゃない」
まあ、文部科学省の怠慢だよ、と彼は続ける
「爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった」
「67m」
「じゃあ『個性』使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい。早よ。思いっ切りな」
「んじゃまあ―…………………死ねぇ!!!!」
……死ね?なぜ……と彼の台詞に驚きつつ
相澤のほうへ視線を戻すと、彼のたたき出した数値にみんなは目を見開かせた
「まず自分の“最大限”を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
「なんだこれ、すげー面白そう!」
「705mってマジかよ」
「『個性』思いっ切り使えるんだ!!!さすがヒーロー科!」
するとその言葉に相澤はピクリと反応をした後、ニヤリと口角を上げた
「面白そうか…。ヒーローになる為の三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?
…よし、トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、除籍処分としよう」
その言葉に、はあああ!?と皆が悲鳴をあげる
「生徒の如何は俺達の自由!ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」
まだ入学したばかりなのに、理不尽だ!という批判の声にもどこ吹く風
「自然災害、大事故…身勝手な敵たち…。
いつどこから来るか分からない厄災。日本は理不尽にまみれている。
そういう理不尽を覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならお生憎、これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。
Plus Ultraさ。全力で乗り越えて来い!」