MHA中心
個性把握テスト〜戦闘訓練
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「わあ………おっきい…」
怜奈は教室のドアを見上げながら思わず呟いてしまった
今日からここでヒーローを学ぶんだとふんすっと気合いを入れ直しドアに手をかけた
ガラリとドアを開けるとばっと一斉に10人以上がこちらを振り向く
「ひゃわっ」
あまりの勢いの良さに思わずドアの影に隠れてしまうが、また恐る恐る教室を見渡せば、まだ視線は彼女に注がれていた
ここに立っていても仕方がないと黒板を見て自分の席を探しそこに向かって歩いていく
一方教室のみんなの心の声は
((((美少女………))))
であった
高校生になった彼女は美しさにさらに磨きがかかり、まさに絶世の美女へと変貌をとげていた
肩で切りそろえられたダイヤモンドの美しい髪は光によって色を変え、さらさらと揺れていて
雪から生まれたかのようなキメ細やかな肌に
ダイヤモンドの輝きを放つ大きな瞳
髪と同系色のふさふさのまつ毛は今は憂いげに頬に影を作っている
桜色の唇はきゅっと引き結ばれ
遠目からでもわかるスタイルの良さも相まって彼女は完全に目立っていた
見られている本人はそんなこととは露知らず
「(何かおかしいのかなぁ…)」
などと的はずれなことを考えている
彼女の席は窓際の1番後ろ
スカウト枠だからだろうか、彼女の名前に関係なく最語尾(はっきりいってまわりからみたら何で?状態である)
視線から逃れるように下を向いて席に向かっていると視界に自分のとは別の上履きが映る
ふっと上を向けば、そこには見慣れたツートンカラーの彼が立っていた
「怜奈、また同じクラスだな」
心なしか嬉しそうに彼女の名前を呼ぶ彼、轟焦凍は滅多に見せることの無い柔らかな表情で彼女に話しかけた
「焦ちゃん!!わあっほんとだね、すごい嬉しい!」
思わず彼の手を両手で握りぴょんぴょんと飛び、知り合いがいてくれたのがとても嬉しいのか瞳はさらにキラキラと輝いた
「ふ…落ち着けよ」
「くっそ、テラ美少女と知り合いかよ!羨ましすぎんだろ!!!」
「イケメン滅びろ!!あの子とお茶してぇ~〜!!!!!」
「お前らじゃ無理だな」
自分の席に座れば彼はその斜め前だという席まで近い!とまた喜べば彼は机に突っ伏してしまった。あれ?
すると今度は前から声をかけられる
目を向ければ黒髪を高い位置で結んだ頭の良さそうな女の子が自分を見つめていた
女の子だ!と嬉しくなりふにゃりと笑顔でおはよう!と言えばおはようございます!とハキハキとした声で返してくれた
「突然すみません。私、八百万百と申します!私とも仲良くしていただけると嬉しいですわ」
「私神風 怜奈!私も仲良くしたいな、百ちゃんって呼んでもいーい?」
「もちろんですわ!わたくしも怜奈さんとお呼びしても?」
「うん!嬉しい」
きゃっきゃっと女の子同士で盛り上がっていれば轟が恨めしそうに八百万を睨んでいるが当の本人はどこ吹く風である
するとまたガラリと誰かが入ってくる音がした
思わず目を向けるとバチりと視線が合わさり、そしてほんの数秒固まってしまった
それは向こうも同じのようで彼の方も固まってしまっている
まるで時が止まったかのように呼吸すらも忘れてしまう