secret smell
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「今日もうまそうだな〜!」
「早く食いたいぞ!」
完成した料理をテーブルへ運ぶ頃には
皆がダイニングに集まっていた。
「サンジくん、全部運んだよ。」
「おう、ありがとう。これで最後だ。」
サンジくんは最後の料理を
フライパンからお皿へと移す。
と、置いてあったナプキンがカウンターから落ちた。
「悪いな、ミドリちゃん。取ってくれるか?」
「うん。」
しゃがんでナプキンを手に取ると
すぐ横にサンジくん。
同じようにしゃがんでいて
どうしたのかと顔を上げると
ちゅ。
唇と唇が触れた。
一瞬だった。
目を閉じる間もなかった。
カウンターに隠れて
私たちは初めてのキスをした。
「我慢できなかった。」
皆に聞こえないよう、小声で言いながら
サンジくんはイタズラな顔で笑った。
「サンジー!ミドリー!まだかよ〜!!」
「おう!今行くから待ってろ。」
何事もなかったかのように立ち上がり
最後の料理を持ってテーブルへ向かうサンジくん。
私はといえば、そのまま動けずにいた。
早く皆のところへ行かないと、変に思われる。
ドキドキとうるさい心臓は落ち着かないまま
私は平静を装ってテーブルに着いた。
「ん?ミドリ、顔赤いぞ?熱測ろうか?」
正面のチョッパーに言われ自分の頬に手を当てる。
熱い。
「だ、大丈夫!スープ煮てたから、顔が熱くて。」
「そっか!水でも飲め!」
チョッパーはニコッと笑って
水の入ったグラスをくれた。
「うん、ありがとう。」
うまく誤魔化せただろうか。
サンジくんは少し離れた席で
何事もなく食事をしていた。
私はまだ、唇に感触が残ってる。