Love Android
お名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ミドリが一味に加わってから一週間ほどが過ぎた。
ここ数日、フランキーには悩みがある。
「おはよう、フランキー」
「………」
それは、女部屋で寝たはずのミドリが、朝起きるとフランキーのボンクにいることだ。
「てめェはまた!何度言やァわかる!ここへ来るのはやめろ!!」
「だって、フランキーと一緒に寝たい」
「それがダメだってんだ」
「なんだなんだ、またか…」
「おや、朝ですね」
「別に一緒に寝たっていいじゃねェか」
2人のやりとりにゾロ以外の男たちも目を覚まし、サンジは布団をめくりながらミドリに向かって手招きした。
「おれのところなら大歓迎だよ、ミドリちゃん」
「サンジはイヤ」
「………」
「ちょっと来い」
瞬時に撃沈しているサンジを尻目に、フランキーはミドリを連れて男部屋を後にした。
「スーパーなおれの魅力に惹かれるのは仕方ねェが、おめェのそれはただのプログラムだ。本当におれに惚れてるわけじゃねェ。目を覚ませ」
「プログラムでもなんでも、私はフランキーに触れると幸せを感じるの」
ミドリはギュッとフランキーの片腕に抱きつく。
「それに、この体は好きな人に触れないと満足しない。だからその……」
「……あ?」
「いつか抱いて欲しい」
「なっ…!!」
唐突な言葉にフランキーは赤面した。
「そうやって簡単に男を誘うのがよくねェって言ってんだ!」
「……ごめんなさい。でも誘うのはフランキーだけなのに…」
声を荒げられ、ミドリはシュンと大人しくなり、腕を離した。
フランキーは困ったようにため息を吐く。
「人の心を操作しようなんて、ひでェプログラムだ。再起動し直すか?」
「それはイヤ。皆との記憶も無くなっちゃう。せっかく仲良くなれたのに…」
「……そうだな。それにどちらにしろ結局は誰かに惚れちまうわけだしな」
ミドリの頭に大きな手を置いて、軽く髪を撫でた。
ただそれだけの行為にミドリは恥ずかしそうに頬を染め、フランキーを見つめ笑った。
「………」
こういった反応も全てプログラムによるもの。
「クソ……心臓に悪ィぜ」
それからというもの
フランキーのミドリに対する研究は主に『再起動して最初に見た者に恋をする』というプログラムの解除を目的に行われた。